5月に入って 南の低空の星雲を撮影したいと思っていたのですが、
幸い低空が晴れた日に遠征することができました。
撮影対象は、さそり座のNGC6334、日本では「出目金星雲」の名前で知られていますが、
海外では「Cat's Paw Nebula」(猫の足星雲)と呼ばれているようです。

撮影場所が標高千メートル程なので、カメラの冷却温度を低く設定できました。
1回目は、低空の透明度は良かったのですが、かなりの強風。
しかし、鏡筒が水平に近いこともあって、風の影響は小さく、Hα画像を取得できました。
2回目は、時折、薄雲の通過がありましたが、撮影したOⅢ画像とSⅡ画像とも良好でした。

画像処理はAOO合成も行ってみたのですが
こちらは赤い一色となり、面白みがありません。
他の合成方法も考えたのですが、結局、SAO合成に落ち着きました。
星雲内部の青色が良いポイントになっているようです。

6334-A11-S8A11O6-D2-ps-nik2-si-ps2-si-ps_r-rgb-ps-si-ps



撮影日 2023年 5月2日、11日
撮影場所 長野県阿智村浪合
TOA130NS with RD
SX-814(-30d)
Ha :  900s x 11
SⅡ:  900s x 8
OⅢ: 900s x 6



出入りの激しかった連休が終わり、漸く一息つくことができています。
4月に何度か遠征に出かけたのですが、天気が良くなく
結局 十分に撮影できたのは1対象のみで、その報告となります。
以前から、使用してみたかったタカハシε-160ED用のエクステンダーですが、
今回、銀河撮影に使ってみました。
撮影対象は、おとめ座のマルカリアンチェーンの西部、M84からNGC4435辺りで
昨年もビクセンR200SSを使用して撮影しています。

薄明終了時点で南中に近い位置にきているため、現地に到着して、
極軸を合わせてから直ちにL画像からの撮影を開始、その後RGB画像の
撮影を終えました。

エクステンダー使用により銀河がこれまでよりも大きく写し出されています。


M86-L16R4G4B4-2-OS-ps2-nik-si-ps


撮影日時 2023年4月17日 20:29~
ε-160ED with εエクステンダー160ED
SX-814(-30d)
L: 600s x 16
RGB: 600s x 4

4月もはや終わりに近づいていますが、どうにか記事を載せることができました。
昨日、届いた雑誌RAT(Research Artist Togetherの略)第64号です。
今回のテーマは「和菓子」ということで、私の好物でもあり、嬉しい気分で
文章を仕上げました。
いつもは、聖書の話を書くということで、どこか力が入ってしまうのですが、
今回は好きな団子を食べている気分で文章を書くことができました。
星雲の写真も、天文雑誌に投稿することなど考えないで、気楽に撮影したのですが、
作品としては良く仕上がっていると思います。

さて、次回のテーマは、私が決めさせて頂いた「月」です。
表紙も裏表紙も私の写真となります。ご期待下さい。

RAT-64-OR


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