2月の天文活動は、春の銀河の撮影に集中していました。
先に、20cm鏡筒で撮影したマルカリアンチェーンを掲載しましたが、
その時から25cm鏡筒で撮影を始めたM94の画像が漸く出来上がりました。
延べ三晩をかけて撮影することとなりました。
初回は、L画像をたっぷり撮影し、二回目はRGB画像を時間をかけて撮影、
そして最後は比較的露光時間を短くしてLRGB画像を撮影しました。
三晩ともシーイングが良く、風も弱かったので、
撮影を行ったすべての画像を使用することができたのは幸いでした。

淡い外側のリングは長時間露光したLRGB画像を使用し、明るい中心核は
露光時間の短いLRGB画像を加算しています。
その結果、外側のリングを明瞭に写し出すことができました。
また、中心核にあるスターバーストリングは青から赤色の輪として
存在が示されています。
さらに、その内側にも渦巻き構造が分かります。


M94-L60-L39-2RGB-si-ps2-bm-ps-sijp



2022年 2月8日、24日、27日
長野県阿智村で撮影
Orion 250 with Paracorr2
SX-814(-30d)
L: 300s x60. 180s x39. 30s x30
R: 300s x12(2bin). 180s x20
G: 300s x12(2bin). 180s x20
B: 300s x12(2bin). 180s x30