猛暑の中を逃れるよう遠征してきました。
遠征地は標高千メートルですが、それでも夕方の気温が25度。
冷却CCDカメラが冷えてくれるかどうか、心配な気温です。
それでも、撮影開始の9時頃には20度以下となり、
マイナス20度の設定値に達してくれました。

撮影対象は、はくちょう座のデネブの傍にある散光星雲Sh2-112としました。
初めての撮影対象で、SAO合成向きかなと思い選びました。
撮影は二晩に及び、3フィルターナローバンドで行いました。

風はなく、雲の通過もなく、夜露があった程度の条件で撮影画像の
ほとんどを使用することができています。
画像処理は、SAO合成では星雲全体が緑色を帯びてしまい、
AOO合成では赤一色で、SOO合成では中心部の青色は出るのですが、
星雲周辺が消えてしまいます。
それで、RをSAとしてSAOO合成にて仕上げてみました。

112-SA-O-RD-SA-O-ORD2-ps_b-rgb-nik-si-ps

撮影日 2022年6月29日、30日
撮影地 長野県阿智村浪合
ORION250 with Paracorr2
SX-814 (-20d)
SⅡ:  900s x 10
Hα:   900s x 10
OⅢ: 900s x 10