2019年01月

本年は入って、3度目の遠征は、岐阜県の初めての場所でした。
長野県南部は、薄曇りの予報でしたので、晴れ予報の岐阜県加茂郡東白川村としました。
のんたグループからの情報で、場所を教えてもらい、行ったのですが、良いところでした。
S氏が既に到着して、撮影場所を決めてくれていたので、直ぐに撮影体制に入ることができました。

月がまだ出ていたのですが、北の系外銀河をL画像から撮影することにしていたので、
撮影を開始しました。
L画像を3時間撮影して、ピント確認したのでが、全くずれてなく、さらにRGB画像を3時間
撮影しました。
風もなく、雲の通過もなく、ピントのずれもなく、長焦点での銀河の撮影では、一晩で撮影が
完了するという、これまでに経験したことがない、好条件でした。
このシーイングの良さは、標高が400mと低く、周囲に高い山もない土地の影響があるものと
思われます。

そのため、良い画像が得られ、画像処理もスムーズに行うことができました。

長野の高原は、暗さは良いのですが、強い気流のせいでシーイングが悪く、いつも苦しんでいたことを思うと、
長焦点撮影に適しているこの場所を見つけることができて大変に嬉しいです。
これも、のんたグループのお蔭です。

NGC2841はおおくま座の系外銀河で、今回初めての撮影対象とでした。
近くの恒星との色の対比が美しい銀河であることが良く分かります。


イメージ 1


撮影日 2019年1月13日~14日

μ250CRS with RD
SX-814 (-30℃)
EM400  Lodestar X2
L:  1m x 9,  10m x 21  
R:  10m  x 6,  G:  10m x 6,  B: 10m x 4







再び、昨年末撮影した画像を掲載します。
お正月は、期待以上に良い天候であったために、撮影に時間がとられ、
なかなか画像処理が進みません。

いっかくじゅう座のカラフルな散光星雲で、その淡さから難物と言われていますが、
再び挑戦してみました。
以前、F4の反射で撮影していたのですが、今回はF5の屈折で狙ってみました。
鏡筒の明るさから言えば、今回は不利ですが、撮影時間を長くすれば、
それなりに良い画像が得られるのではないかと期待しました。

撮影地は、南の低空が良く見える阿智村の峠で、当日の透明度はいまいちでしたが、
シーイングが良く、ガイドも安定していました。
撮影は、予定していた通りに進み、すべての画像が使えています。

画像処理で留意したことは、淡い対象であるので、SIにてL画像を丁寧にしかもバックを薄めに処理しました。
また、RGB画像は、Gを抑えて、RBを強めにしています。
次に、PSにおいて、最終的に、露光量で、ガンマを下げて処理しています。

まだまだ、検討の余地は沢山ありますが、まずはこの辺りで終えておきます。


イメージ 1

撮影日  2018年12月10日
TOA130NS with 35RD
SX-814
L:  900s x 8
RGB:  600s x 3 (2bin)


新年に入って、撮影した最初の画像を掲載します。
二晩かけて、おおいぬ座のミルクポット星雲 Sh2-308 を撮影しました。

当初、三重県大紀町にて一晩で撮影する予定でしたが、
雲の通過が激しく、Hα画像しか撮影することができませでした。
そこで、後日、阿智村の峠にて、OⅢ画像とRGB画像を撮影しました。
2日で、満足のいく画像を得ることができました。

幸い、二晩とも南低空の透明度が良く、期待していた写りとなってくれました。

処理はAOO合成ですが、OⅢ画像をL画像として、L-AOO合成しています。
また、星の色は、RGB画像から加えています。
狙いは、ミルクポット星雲の上にある赤い星雲 (Sh2-303) を入れてみることでした。

イメージ 1

撮影日  2019年1月2日、6日
FS-60CB with RD
SX-814
Hα: 15~20 min  x 14
OⅢ: 15~2 0min  x 14
RGB : 10 min x  3
all 1bin

昨年の撮影画像掲載の続きです。
12月にウィルタネン彗星を追いかけている中で、撮影をしておりました。
当日は、かなりの冷え込みで、1000mを越える高原での撮影は辛いものが
ありましたが、のんたグループの数名が集まっていましたので、
楽しい時間となりました。
しかし、CCDカメラでトラブルが発生。
撮影途中で、止まったり、データ転送中に止まってしまうことが度々ありました。
CCDカメラに触れてバッチと静電気が生じた時や、パソコンに触っれた後に、
カメラが止まることがありましたので、過剰電流が流れた可能性があります。
寒さの厳しい冬の期間は、QHY16200Aの使用は避けることを考えています。
SX-814では、このようなトラブルは全くなかったのですが。

さて、そんなトラブルがあって、撮影枚数が減ってしまいましたが、
どうにか、処理することのできる枚数は撮影できました。
やはりOⅢの写りは弱いですが、処理してみると星雲本体の下側に青い部分が
しっかりと見えてきました。

イメージ 1

撮影日 2018年12月14日

FSQ85ED with RD
QHY16200A (-30d)
Hα: 10m x 13
SⅡ: 10m x  8 (2bin)
OⅢ:  10m x  8 (2bin)



昨年末に撮影した、幾つかの画像、再びブログに掲載していきます。
先ずは、この時期には外せない対象です。
いっかくじゅう座のクリスマスツリー星団とコーン星雲です。
3年程前にも、ナローで撮影したのですが、その時は焦点距離が
短い筒を使っていたので、今回は長い筒を選び、コーン星雲から
クリスマスツリー星団の中心部を狙いました。
最初の遠征で、月が出ていたので、Hα画像を撮影し、処理してみたのですが、
キツネの毛皮星雲と呼ばれている部分から妙に恐ろしい雰囲気が
出ているようで、これで撮影を終えるつもりでいました。

しかし、星仲間から、強くプッシュされ、後日、SⅡ画像とOⅢ画像を
撮影した次第です。
撮影地は、阿智村の峠で、月もなく、透明度も良く、風も弱く、良い条件のなかで
撮影を行うことができました。

処理は、SAO合成ですが、ブロードバンド画像の色合いを意識しながら
カラーシフトさせてみました。

イメージ 1

撮影日 2018年11月15日

TOA130NS with 35RD
SX-814(-30d)
Hα: 20min x 12
SⅡ: 20min x 8
OⅢ: 20min x 9

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