2020年09月

9月に入って、久しぶりの遠征ができました。
場所は、半年ぶりとなるでしょうか、栗矢天体観測所としました。

阿智の星見小屋でも撮影をしていたので、同時に2箇所での撮影となりました。
星見小屋では長焦点なので、こちらでは広い視野と決め、対象を選びました。
ケフェウス座のウィザード星雲は、以前星雲に絞ってナローで撮影をしていますので、
今回は、その周辺の様子も入れてみました。

Hα撮影は問題なく終わったのですが、OⅢ撮影から薄雲の通過が始まり、
2時前で曇りとなってしまいました。
AOO合成にて処理をしたのですが、星雲の無いところに、暗黒部分の存在が
分かりました。

今後、SⅡを撮影したいと思っているのですが、これで終わりとするかもしれません。

WZ-A16-AOO-2-ps-nik_r-rgb-si2-ps2s

撮影日 2020年 9月14日
撮影地 長野県 栗矢天体観測所

FSQ-85ED with RD
SX-46 (-20d)
Hα   10min x 14
OⅢ 15min x 10
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8月は 阿智の星見小屋で ハート星雲の中心部にある散開星団 メロット15を
3晩ついやして撮影しておりました。
淡いハート星雲において、最も明るい部分であるので、暗い長焦点でじっくりと狙ってみることを
考えて、撮影をしました。
初日は、月明りの中、Hαフィルターにて露出時間20分で撮影したのですが、星雲部分が
しっかりと写ってくれました。
2日目は、月明かりの無い中で、OⅢフィルターで露出30分で撮影することで、星雲部分は
どうにか写っていました。
最後の日は、月明りは無かったのですが、薄雲の通過の中で、SⅡフィルターで露出30分で
撮影したのですが、写りの良い画像でも、ほとんど星雲部分は見えていません。

画像処理は、基本SAO合成ですが、SⅡ画像の星像がHα画像に比べて大きいので、
最終的には、SA画像をL画像として LSAO画像にて仕上げています。

この領域は、誕生してから150万年前の若い高温の星たちと暗黒星雲からなり、
そこから高エネルギーの光が放出されているとのことです。

そこで、メロット15を 「灯の始まり」と呼んでみることにしました。

HT-S7A13-SAO-RD-si-ps-nik_r-rgb-ps-si_g-rgb-ps-si-ps-si2


 
撮影日  2020年8月11日~
撮影地  阿智村星見小屋
μ250CRS with RD
SX-814 (-20℃)
Ha: 20m x 13、
OⅢ: 30m x 10
SⅡ: 30m x 8
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