2021年04月

4月に入って、しらびそ高原までの道が開通しましたので、
早速遠征に行ってきました。
現地に午後5時過ぎに着くと、既に2名の方がおられ、挨拶をしてから
撮影準備に入りました。

低空の霞が心配でしたので、高度が20度となるまで待ってから
アンタレス付近の撮影に入りました。
その時に撮影した星空写真を見る限りでは、霞の影響はなかったようです。
途中、多少風が吹くこともありましたが、雲の通過は全くなく、
快適な撮影ができて朝を迎えることができました。
お蔭で、予定していた撮影ができ、画像処理も順調に進みました。

久々に修理でイギリスから戻ってきたSXー46を使用しましたが、
良い働きをしてくれました。


SCP-LRGB-RD-OS-ps-bm-si_r-rgb2s


撮影日: 2021年4月19日
FSQ85ED with RD
SX-46(-30d)
L: 10m x 12
RGB: 10m x 3~4 (2bin)

うみへび座の惑星状星雲 Abell35 の存在を、これも今年になって知り、
3月から撮影を始めて、漸く仕上げてみました。
南中時の高度は、M83程度で低いために、撮影に苦労する対象です。
この時期は、春靄や黄砂の影響もあり、遠征地でも南の低空がすっきりと
してくれません。
そのため、どの撮影画像も完璧ではないのですが、
3晩で撮りためた画像を処理してみました。

星雲中心部においてバウショックが明瞭に写し出されたのは驚きでした。

A35-AOO-RGB-2-2psbmsi-ps2-si-ps2

撮影日 2021年3月14日、4月5日、4月14日
撮影地 長野県下條村
Orion 250mm with paracorr2
SX-814(-30d)
Ha: 900s x 22,  OⅢ: 900s x 15
RGB: 300s x 5

3月に撮影していたりょうけん座の球状星団M3を4月にも撮影しました。
今まで球状星団は、オメガ星団を除いて真剣に撮影したことが
なかったので、今回は時間をかけて取り組んでみました。
幸い両日とも透明度・気流とも良好で、気持ち良く撮影ができました。

球状星団を囲むように、四つの明るい恒星が分布しているので
その広がりに合わせて縦構図としました。

画像処理は、星団中心部が白飛びしないようにし、しかも
周辺の淡い恒星を写し出すことを目標としましたが
まだ検討の余地があるかもしれません。

M3-L60RGB11R-TH-ps-2sijp

撮影日 2021年3月15日、4 月7日
撮影地 長野県下條村
Orion 250mm with paracorr2
Sx-814(-30d)
L: 120s x 60
RGB: 300s x6, 240s x 5
All 1bin

今月は無理かなと思っていたのですが、幸い 月刊星ナビのギャラリーに
掲載して頂きました。
2年前に撮影したアンドロメダ銀河M31で、時期的にも合わなかったのですが、
印刷してみると細部まで綺麗でこのまま放置しておくのはもったいないと、
勢いで送ってしまったのが結果として良かったようです。

この作品で特に気にいっているところは、M31本体の腕にあるHⅡ領域と銀河周辺の淡い部分の広がりです。
天の川銀河内の水素輝線雲は印刷でも見えていますが、コメントに書かれているように
更に撮影を続ければ明瞭になってくるかもしれません。

もう暫くしてから、再度挑戦してみたい対象です。

投稿した写真を掲載します。

M31-A35LL-RGB-KH-2ps-ps-bm_r-rgb-ps-os-ps-jp







思えば、桜の開花宣言が先月の17日に出されていらい、星見に行けていません。
第一は、天候が良くないためですが、黄砂もあり、さらには月も大きく、
そしてZoom会議と続きました。
そんな中、自宅周辺を歩いて、春を楽しみました。
長く放置してあった、コンデジを首にぶら下げながら、春の花や木々を撮影しましたので、
掲載します。

SDIM0696ps


SDIM0716p


SDIM0719p



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