2021年10月

久しぶりで、彗星を撮影してきました。
小ぶりでなんとも長い名前のチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P)
のために、興味がなかったのですが、散開星団M35に接近すると聞いて、
あららぎ高原スキー場跡に遠征してきました。

予報は、曇りでしたが、最近は予報が良い方向に外れているので
期待して出かけました。
月が沈んでいよいよ撮影となった段階で雲に覆われてしまいましたが、
1時間程して晴れてくれて、撮影を始めることができました。
しかし、再び雲に覆われてしまい、撮影は1時間弱、
それでも南中付近で撮影ができたことはなによりでした。

画像処理は、恒星基準の画像と彗星基準の画像を作成し、合成しています。
M35のとなりにあるNGC2158が黄金色で美しく3者の共演となってくれました。


33-47-15C-7340-HK-CT^ps_r-rgb-ps6

撮影時刻: 2021年10月16日 2:58~
Orion 25cm with Paracorr2 
D810A ( ISO4000)
120s x 15

一月近くの間、全く撮影ができなかったのは珍しいことですが、
天気が悪いので仕方ありません。
10月に入って天気が良くなったものの、仕事が続いて遠征をする余裕がなく、
阿智の星見小屋で撮影を行っています。

先ずは、はくちょう座の網状星雲をナローバンドで撮影しました。
網状星雲の全体像はこれまでに何度も撮影していますので、
今回は、IC1340 海外では「The Bat Nebula」と呼ばれている部分を
撮影対象に選びました。
既に早い時間帯に南中していますので、一晩づつHα、OⅢ、SⅡの順で3夜をかけて
撮影しました。
画像処理は初めAOOで行ったのですが、赤と青のツートンカラーのようになって
しまったので、深みのある色合いを出すためにSⅡ画像を加えました。
REDはSⅡ50%, Hα50%,  GREENはHa10%, OⅢ90%,  BLUEはOⅢ100%
で合成を行っています。
GREENはOⅢを100%にした場合、赤色が強くなりすぎるので、Haを多少加える
ことによって、自然な赤の色合いに近づけていますが、この辺りのブレンド量は
色合いを見て決めています。

IC1340-S50A50-A10O90-O100-RD-WS-CR-ps_b-rgb-bmsi-nikmk-si2

2021年10月3日、5日、10日
TOA130NS with RD
SX-814(-20d)
Ha:  20min x 10
OⅢ: 20min x 9
SⅡ:  20min x 10
All 1bin



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