2022年03月

2月に撮影した画像が漸く処理できました。
撮影場所は星見小屋ですが、最近は街の灯りの影響で午後11時過ぎでないと
光害の影響を受けてしまいます。
そこで、午後11時前はISOを落として撮影し、それ以後は上げてISOを上げて
撮影しています。
風もなく、透明度も良く、雲の通過もなかったので、予定通り撮影ができ、
撮影した画像の全てが使用できています。

機材は、ビクセンのRED200SSで、本年2回めの使用となり、機材の癖が
分かってきたようです。

4時間の連続撮影の効果があり、銀河周辺の淡い部分も写ってくれました。


8659-40C-RT2-D2-ps-si_r-rgb-si2

撮影日 2022年2月27日 午後10時~
R200SS with EXPH
D810  ISO2500,  3200
360s x 40

2月の天文活動は、春の銀河の撮影に集中していました。
先に、20cm鏡筒で撮影したマルカリアンチェーンを掲載しましたが、
その時から25cm鏡筒で撮影を始めたM94の画像が漸く出来上がりました。
延べ三晩をかけて撮影することとなりました。
初回は、L画像をたっぷり撮影し、二回目はRGB画像を時間をかけて撮影、
そして最後は比較的露光時間を短くしてLRGB画像を撮影しました。
三晩ともシーイングが良く、風も弱かったので、
撮影を行ったすべての画像を使用することができたのは幸いでした。

淡い外側のリングは長時間露光したLRGB画像を使用し、明るい中心核は
露光時間の短いLRGB画像を加算しています。
その結果、外側のリングを明瞭に写し出すことができました。
また、中心核にあるスターバーストリングは青から赤色の輪として
存在が示されています。
さらに、その内側にも渦巻き構造が分かります。


M94-L60-L39-2RGB-si-ps2-bm-ps-sijp



2022年 2月8日、24日、27日
長野県阿智村で撮影
Orion 250 with Paracorr2
SX-814(-30d)
L: 300s x60. 180s x39. 30s x30
R: 300s x12(2bin). 180s x20
G: 300s x12(2bin). 180s x20
B: 300s x12(2bin). 180s x30



漸く 春らしい陽射しが注いできています。
休みの日をとれたので、撮影に出かけようと思っていますが、
透明度が悪そうな空で悩んでいます。

さて、ありがたいことに今月も星ナビに掲載して頂きました。
モンキー星雲は大型で写りが良いのでこれまでにも何度か
撮影をしてきましたが、今回はハッブル宇宙望遠鏡による画像に
触発されて、長焦点で狙ってみました。
幸い、その結果が良好で納得のいく作品と仕上がったので投稿しました。

コメントで「複雑な構造を持つダイナミックな星形成領域を捉えました」
と記して頂きましたが、それは私が見て欲しかったところの一つです。
それと、透明感のある仕上がりもお勧めです。

冷却CCDカメラの強みは、色合いの良さではないかと思います。
弱点は一枚の露出時間が長くなることでしょうか。
幸い、赤道儀のEM400が良い動きをしてくれるので、30分間露光でも
全ての画像で星は点に撮影され全く問題はありません。
しばらくは、この撮影システムで行きたいと思っています。

投稿した画像を掲載します。

MONK-best




3月に入り、少しづつ暖かさを感じることができるようになりましたが、
ヨーロッパ・ウクライナの地における戦争により心は冷え切っております。
早く、戦いが集結し、平和が実現することを願うばかりです。

さて、RATが届きましたので、その報告を致します。
今回のテーマは今年の干支から「トラ」で星にも聖書にも関係する
事柄がないので、家に飼っている茶トラ猫からやまねこ座となりました。
そこからやまねこ座の惑星状星雲に登場して頂き、
さらに星雲の名前から聖書箇所を連想しました。
予想外の話の展開となり、久ぶりで考える楽しみを味わうことができました。

RAT-57-ph




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