2022年08月

もう一つ、7月に撮影した画像を処理しました。
ケフェウス座の散光星雲 Sh2-140 です。
そのユニークな形から、一度は撮影をしてみたいと思っていたのですが、
漸くチャンスが訪れました。
淡い対象であるので、ナローバンドで撮影してみたのですが、硫黄輝線と
酸素輝線は極めて弱い状況でした。
それで、後日、LRGB画像を撮影しました。

画像処理は、SAOO画像とLRGB画像を加えてみましたが、星雲の色彩が
良くありません。
そこで、カラー画像はRチャンネルにRSA、GチャンネルにGO、BチャンネルにBOとして、
輝度画像はLAとしてみました。

140-LA-RSA-GO-BO-RD-OS-ps-si-ps-nik-si-jp


撮影日 2022年7月24日、25日
Orion 25cm with Paracorr2
SX-814(-20d)
L: 300s x 12
RGB: 300s x 6
Hα: 900s x 10
SⅡ: 900s x 5
OⅢ: 900s x 5

カシオペヤ座の大きな散光星雲NGC281を7月に入って撮影できました。
パックマン星雲と呼ばれていて、その存在感は大きなものがあり、
水素輝線で強く写し出されるため、他の星雲と一緒に写すと目だち過ぎて
しまい、嫌われる場合もあります。

これまでに、星雲全体を撮影したことが何度かありますので、
今回は、パックマンの口の辺り、暗黒帯付近の構造を撮影してみました。

撮影で心掛けたことは、水素輝線が強いので、Hαフィルターでの撮影時間を
SⅡやOⅢと比較して短くしています。

画像処理は、RチャンネルにSⅡとHα、GチャンネルにHαとOⅢ、BチャネルにOⅢとしています。
L画像がHαとOⅢを加算平均して用いています。
星雲中心部においては、酸素輝線が強いために、青色が良く出ています。

281-AO-SA-AO-O-R2D-WS-ps-nik-si-ps2jp


撮影日 2022年7月25日 他
長野県阿智村浪合
Orion 25cm with Paracorr2
SX-814(-20d)
Hα : 600s x 16
SⅡ: 900s x 10
OⅢ: 900s x 10

5月の連休から撮影を始めて、一月かけて漸く仕上がったクレセント星雲ですが
幸い星ナビギャラリーに掲載して頂きました。

クレセント星雲は、私の最初のナローバンド画像として投稿して2015年に星ナビに
掲載されていますので、実に7年振りの誌上再登場です。

2015年版は、同じCCDカメラですが、望遠鏡の焦点距離が698mmでしたので、
星雲周辺の様子も写真に加えることができました。

今回は約2倍の焦点距離1150mmとして、星雲内部の構造を詳細に撮影することとしました。
その中でも酸素輝線の分布を明瞭に写し出すことを狙って、OⅢフィルターでの
撮影に最も時間をかけています。

コメントには「星雲画像の歴代No.1」と記載して頂き、驚きつつ恐縮しています。

投稿した画像を掲載します。

6888-hoshinabi




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