カテゴリ: 星雲・銀河

北アメリカ星雲の東にあって、かなり淡いですが、
大きな広がりの星雲 Sh2-119を撮影しました。
9月は3回の遠征でしたが、そのすべてにこの星雲だけの
撮影を行ったこととなりました。
時間と体力のこともあり、この辺りが今の私の限界のようです。
さて、撮影は、HαとSⅡフィルターで一晩、次にOⅢとSⅡフィルターで二晩目、
これでSAO合成を仕上げる予定であったのですが、SⅡフィルターの画像が
悪く、結局、三晩目にSⅡフィルターの撮影となりました。

OⅢフィルターの画像は、星雲の姿が全く写っていないのでどうなることか
と心配したのですが、SAO合成を行ってみると星雲中心部の青色が意外としっかり
出てくれました。

この星雲、海外では Clamshell  Nebula と呼ばれているそうですが、
確かに二枚貝のように見えます。

119-A10-S12A10O10-2-2ps-nik-si-ps-si-ps-si2

撮影日: 2023年9月13日、17日、24日
撮影場所: 長野県下条村、阿智村
BORG 71FL  with RD 0.72
SX-814(-20d)
Ha:   900 x 10
OⅢ: 900 x 10
SⅡ: 900 x 12















































厳しい暑さの中で8月に入っていますが、漸く遠征に行くことができました。
4月に点検に出していたイプシロン鏡筒も戻ってきたので、
昨年撮影をして完成に至っていなかった、らせん星雲を狙いました。
今年は土星とみなみのうおのフォーマルハウトの中間に本星雲が位置しているので
検討を付けやすい状況となっています。

夜半過ぎから月が昇ってくる状況でしたので、最初にOⅢフィルターを使用して撮影し、
その後、Hαフィルターで撮影をしました。
幸い、雲の通過もなく、予定していた撮影枚数を得ることができました。

画像処理は、昨年撮影したHαデータを加えて、AOO処理にて行いました。
星雲中央部分が潰れないようにしながら、淡い周辺ガスの広がりを出すことに
苦労しています。
星雲の眉と呼ばれている部分よりもさらに外側に広がる淡い部分をどうにか
捉えることができて安堵しています。

RS-A20-A20O12O12-2psniksips

撮影日: 2022年9月26日、2023年8月10日
撮影場所: 阿智村浪合
ε-160ED 
SX-814(-20d)
Ha: 900s x 10, 600s x 10
OⅢ: 600s x 12


東海地域も梅雨が明けて、厳しい暑さの日が続いています。
先日、長野での仕事を終えて、夕方から近くの撮影場所に行くことができました。
到着時は、曇りでしたが、10時頃から晴れ始めてきたので、準備を開始。
当初撮影の対象としていた天体を導入してみると、あまりの大きさで、
一部しか写らないことが分かり、急遽、撮影対象を変更。
以前から気になっていた、ペガスス座の惑星状星雲としました。
Jones1 という名が付けられていますが、番号はPK104-29.1のようです。

初めての対象であったので、どの程度写るか心配でしたが、OⅢフィルターにて
良く写る対象であること、それに比べてHαフィルターの写りが弱いことが
分かりました。

画像処理は、AOO合成ですが、輝度画像はAO画像を使用しています。
青い星雲の直ぐ下に小さな赤い星雲が写っていますが、
同じ起源のものと思います。
宇宙の暗闇の中を青く光って漂っているような異様な雰囲気の天体に
引き付けられています。

JS1-A30O70-AOO-pssi

撮影日: 2023年7月25日
撮影地: 長野県下条村
Orion 25cm with Paracorr2 (f4.6)
SX-814 (-20d)
Ha :  900s x 6
OⅢ: 900s x 8






梅雨の晴れ間を狙って、何度か撮影に行くことができました。
撮影対象は、以前から考えていたチューリップ星雲です。
これまで、ナローバンドによるAOO合成から作品として
仕上げていたのですが、よりカラフルな作品を期待してSAO合成
を目指しました。
初日は、月の明かりがあったのでHaとし、翌日にSⅡとOⅢを
撮影しました。
さらに、後日、新月期に再度SⅡとOⅢの撮影を行っております。
Ha画像は良く写るので、通常の撮影を行い、
写りの弱いSⅡとOⅢに対してはたっぷりと時間をかけることにしました。

画像処理は、Ha画像を輝度画像としSAO画像のカラー画像と
合成をしています。
星雲中心部の青と星雲周辺部の赤を写し出すことができ、目指していた
カラフルな作品となったように思います。

TL-A12-S20-A12-O21-R3-TDpssi-nik-Tps-vz-si-PSsi


撮影日  2023年7月10日、11日、16日
撮影地  長野県阿智村伍和 星見小屋
Orion 25cm with Paracorr2 (F4.6)
SX-814(-20d)
Ha:  900s x 12
SⅡ: 900s x 20
OⅢ: 900s x 21
ALL one bin

梅雨の一休み、貴重な晴れ間ですが、生憎 満月と重なりました。
それで、これまでの撮影画像を見直していますが、
本年3月から撮影を続けていたM63ひまわり銀河を漸く掲載します。
3月の新月期に星見小屋でL画像を撮影し、続いて、月明かりのもとでHa画像を
撮影していたのですが、他の対象に興味が向いてしばらく放置。

5月の新月期に遠征してRGB画像の撮影を終えました。

L画像の撮影時が最もシーイングが良く、銀河の細部を明瞭に写し出すことができました。


M63-L60C-RAGB-ps-BM-si-ps2-S



撮影日: 2023年3月20日、3月28日、5月16日
撮影地: 長野県阿智村伍和、浪合
Orion 25cm F4 with Paracorr2 (F4.6)
SX-814 (-30d)
L: 5min x 60
RGB: 10min x 6
Ha: 15min x 12





↑このページのトップヘ