カテゴリ: 彗星

既に、分裂をした写真が公開されているアトラス彗星(C/2019Y4)ですが、
肉眼彗星への期待があった一月前に撮影したアトラス彗星を漸く処理しました。
明るくなるのはこれからという時でしたが、北天の銀河M81とM82に接近した
アトラス彗星を捉えてみました。
分子雲と彗星の両方を写し出すのは、初めてで、試行錯誤してどうにか
両者が分かる程度に仕上げてみました。
そのころは、さらに明るくなることを期待していましたが、
今となると貴重な写真となってしまいました。

恒星基準で合成しているので、彗星は少し動いて写っています。

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 撮影日 2020年3月18日
 長野県下條村ひさわ地区
 FSQ85ED with RD
  D810A ISO3200
  240s x 20

前回、掲載した岩本彗星とNGC2903の接近の写真ですが、
今回は、10枚を合成して、仕上げてみました。

行った作業をメモするために、詳しく書いていきます。
1枚、4分間の撮影でしたので、10枚は40分間となります。
途中、雲の通過もなく、良い条件でした。

さて、初めに、SIでダーク・フラット処理した10枚を恒星基準で
加算平均(σ)により、σ=1.1にて合成しました。
σを使った理由は、人工衛星を除くことと、彗星の核の輝度を下げるためです。
これで、後で彗星を消す作業を楽になります。

次に、彗星核基準で加算平均(σ)により、σ=2.0にて合成しました。
これにより、恒星はほぼ消えて、彗星のみの画像となります。

PSに移って、彗星のみの画像の残っている恒星をスポット修正ブラシツールで
消して、完全に彗星だけの画像を仕上げました。
それから、恒星基準の画像を開いて、今度は彗星を同じくスポット修正ブラシツールで
消して、恒星と星雲の画像を仕上げます。

両者をカラー比較(明)にて合成します。
この時、彗星の位置をどこに置くか問題となります。
今回は、彗星の動きが早く、40分間でも明らかな核の動きが写っていることから、
核の軌跡の中央に位置するところに、スクロールを使って核を移動させています。

あとは、レベル補正、トーンカーブを使って仕上げました。

従って、この写真は、科学的に見た場合、彗星の位置は3時47分頃となります。


イメージ 1

2019年2月14日  3時27分~4時5分

岩本彗星が13日に地球に最接近し、さらに、NGC2903にも近づくということで、
下條村まで遠征してきました。
当日は、彗星の見える時間帯では午前5時頃にもっとも近づくとのことでしたので
ゆっくりと出かけ、現地には九時過ぎに到着、すでに にゃんたさんが待機中でした。

到着後、一面、雲の中となり、それでも3時前から雲が去り、撮影を開始しました。
地球に最接近していたので、彗星の移動が早く、出来れば短い鏡筒にしたかったのですが、
銀河もしっかりと写したいので、考えた末に、13㎝屈折にしました。
前回、ISO6400にして、やはり画像が粗くなっていたので、今回は4000とし、
4分間の撮影をしました。
それでも、彗星の動きが早いために、一枚写真にもコマの移動が写っています。
彗星には、淡い二本の尾が見えています。

撮影は、4時半過ぎから、薄い雲が通過し、5時には一面雲となりました。
そのために、約1時間半の撮影となりました。
先ずは、比較的尾の写りの良い、一枚画像を掲載します。

イメージ 1

撮影日時 2019年2月14日 3時27分
TOA130NS  with 35RD
D810A  ISO4000
240s

2月に入って、最初の遠征を4日に行うことができました。
早い時間に下條村に着くことができたので、最初は南低空の星雲を撮影し、
夜半過ぎから岩本彗星を撮影することにしました。

星雲の撮影を終えて、いよいよ岩本彗星に狙いを定めると、
南の低空から雲が湧いてきて、しし座の下を薄雲が覆ってしまいました。
それでも、晴れることを期待して、撮影を始めると、1時間程して
雲がなくなり、彗星の南中である3時20分頃は、良い条件となってくれました。

銀河M104に前日近づいていた彗星ですが、この時は、おとめ座の銀河が
多数位置する場所を移動していました。
彗星と銀河の両方を撮影する目的であったので、焦点距離の長い鏡筒とした結果、
1枚あたりの撮影時間が長くなりました。
予想していたよりも彗星の移動がかなり早いので、5分間撮影から、途中で3分間撮影に変えて、
そのため、ISOも3200から6400としました。

画像処理は、銀河を写し出すために、恒星基準とし、その後、彗星をどうするか、悩んだのですが、
今回は、彗星の移動も分かるように、彗星核基準の写真を合成することはしませんでした。
その結果、24分間の彗星の移動が、周囲の銀河の大きさと比べて見ることができます。
彗星の左にある銀河はNGC4504、下の銀河はNGC4487です。

イメージ 1

撮影日 2019年2月5日
TOA130NS  with 35RD
D810A  ISO6400
180s x 8  恒星基準にて合成

大晦日となってしまいました。
まだ、処理の途中の画像が沢山あるのですが、
昨日、遠征ができたので、本年最後は、その報告とします。
信州の阿智村もだいぶ冷えて、標高の高い場所での撮影が厳しくなりましたので、
下條村の麓にしました。
忘れ物もあったりして、星雲の撮影を止めて、ウィルタネン彗星一本にすることとなりました。
地球から離れつつあるので、小さくはなりましたが、尾が見えることを期待して、
中長焦点距離の望遠鏡を選びました。
到着したころは、強風が吹いていたのですが、7時過ぎには静まり、
月の出る1時過ぎまで快晴でした。

9時頃から撮影を開始したのですが、東は飯田市の灯りが強く、11時過ぎでないと
良い画像は得られないので、最初に撮影した画像はほとんど使用できない状況です。

彗星の高度が最も高くなったのは、11時50分頃でしたので、
その付近の画像を処理しました。

これまでの青緑色の大きなぼんやりした彗星とは違い、
薄赤色の尾が小さいながらも1時から2時の方向に確認できます。

イメージ 1

撮影日 2018年12月30日
TOA130NS  with 35RD
D810A  ISO3200
300s x 4  恒星基準にて合成


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