タグ:天文学

報告が遅れましたが、今年になって、新機材がやってきました。
もちろん中古ですがε-160 が手に入り、ほぼ同時に
デジタル対応補正レンズが限定販売されて、それも購入できました。

そこで早速、撮影対象に選んだのが、NGC2467です。
南の低空のカラフルな星雲なので、短時間にナローバンド撮影できることを期待して
今回のF3.3の明るい鏡筒とした訳です。

いつもの阿智村の峠に行ったのですが、ほぼ良好な天気で、予定通りの撮影を
することができました。
マンドリル(大型のひひ)の顔に似ていると言われるだけあって、とてもユニークな形の星雲です。

はじめにSAO合成を行ったのですが、青色主体の星雲となり、自然色の星雲と大分イメージが
異なるので、AOO合成として処理しました。
SⅡデータはHαデータに加えたことで、よりカラフルになったようです。


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撮影日: 2019年2月26日
ε-160 
SX-814
SⅡ : 10分 x 8
Ha  :  10分 x 10
O Ⅲ:  10分 x  6 
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日本では、5月から年号が変わりますので、今回は平成最後の星ナビギャラリー掲載となったようです。
以前から撮影を考えていた 「 Star Bubble Sh2-308 」、
 ヤフーブログではミルクポットの名前の方が有名ですが、
本年初めに撮影することができ、その作品を掲載して頂きました。

諸先輩の作品を参考にして、撮影も、画像処理も時間をかけて丁寧におこないました。
また、のんたグルーブのメンバーからもアドバイスを頂きました。
そして、いつものように、印刷してから問題点を検討し、再度画像処理して投稿に至ったのですが、
印刷の出来栄えは、これまでの作品の中では最高と感じました。
写真を封筒に入れる時も、星ナビに送らないで手元に残しておきたい気持ちが湧いたほどです。

掲載されるかどうかは、もちろん心配でしたが、ギャラリーのどこに、どのように掲載されるか、
も気になっていました。
その結果は、誌上にてご覧ください。

投稿した写真を掲載します。

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年度末で忙しかったことや、ヤフーブログの閉鎖のこともあって、
ブログから一月ほど遠ざかってしまいました。
しかし、その間も、撮影はしていましたので、3月の撮影報告を載せることにします。

久しぶりで高気圧が日本列島を覆うとの予報で、平日の夕方、無理して阿智村に出かけました。
標高千mを越す峠に行くと、暖冬のため、この時期には雪がなく、風もなく、撮影には好条件。

そこで、南の大きな渦巻銀河M83を撮影しました。
今回は、銀河周辺の恒星も入れることを考えて、中程度の焦点で狙うことにしました。
銀河の南中が2時半なので、11時頃から撮影の準備に入り、撮影を開始して、1時頃まで
L画像、その後、3時前までRGB画像、そして4時過ぎまで再びL画像としました。
気流も安定しており、雲の通過もなかったので、予定通りの撮影を行うことができました。

当日は、2台体制で、もう一台は、オメガ星団を狙ったのですが、こちらも予定通りの
撮影ができました。
但し、オメガ星団は、山の谷部辺りで、一時間程度見えるだけでしたが。

ここでは、M83の写真を掲載します。

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2019年3月8日 11時47分~
TOA130NS with RD
SX-814 (-30T)
L : 300s x 32 ,   60s x 16
R :600s x 3,  G: 600sx 3, B, 600s x 4
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ヤフーブログ終了の知らせで、動揺しておりますが、
使用できる間は、続けていきますので、宜しくお願い致します。

さて、2月発行のRAT39が予定通り、昨日届きました。
今回のテーマは本年の干支から「猪」ということで
夜空を翔る猪を連想してナローバンド撮影したカリフォルニア星雲の写真としました。
黄色主体の星雲が、猪の色に近く、私は気にいっています。

また、聖書から「世の光」について書きました。これも、黄色と光との関係、
そしてカリフォルニア星雲の輝きとのつながりとして関連づけています。

さて、次回のテーマは「サーカス」です。
これは、正直悩みます。
天体にも聖書にもサーカスに繋がるようなものは今のところ考えつきません。
また、しばらくは思案の日々が続きます。

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前回、掲載した岩本彗星とNGC2903の接近の写真ですが、
今回は、10枚を合成して、仕上げてみました。

行った作業をメモするために、詳しく書いていきます。
1枚、4分間の撮影でしたので、10枚は40分間となります。
途中、雲の通過もなく、良い条件でした。

さて、初めに、SIでダーク・フラット処理した10枚を恒星基準で
加算平均(σ)により、σ=1.1にて合成しました。
σを使った理由は、人工衛星を除くことと、彗星の核の輝度を下げるためです。
これで、後で彗星を消す作業を楽になります。

次に、彗星核基準で加算平均(σ)により、σ=2.0にて合成しました。
これにより、恒星はほぼ消えて、彗星のみの画像となります。

PSに移って、彗星のみの画像の残っている恒星をスポット修正ブラシツールで
消して、完全に彗星だけの画像を仕上げました。
それから、恒星基準の画像を開いて、今度は彗星を同じくスポット修正ブラシツールで
消して、恒星と星雲の画像を仕上げます。

両者をカラー比較(明)にて合成します。
この時、彗星の位置をどこに置くか問題となります。
今回は、彗星の動きが早く、40分間でも明らかな核の動きが写っていることから、
核の軌跡の中央に位置するところに、スクロールを使って核を移動させています。

あとは、レベル補正、トーンカーブを使って仕上げました。

従って、この写真は、科学的に見た場合、彗星の位置は3時47分頃となります。


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2019年2月14日  3時27分~4時5分

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