梅雨に入り、遠征が出来ないため、これまでに撮影した画像の再検討を行っています。
対象は2年前に撮影したらせん状星雲です。
前回は、星雲の外側に広がる淡い部分を表現することを目的としたのですが、
そのためか、星雲内部の様子が明瞭にはなりませんでした。
そこで、今回は、星雲内部を明瞭にしつつ、淡い部分を鮮やかにすることを狙い
画像処理を行いました。

AOO合成は、Channels Combination を使用しています。
色合わせはSPCCを使ってみましたが、使用前との違いは認められませんでした。

星雲中心部のブルーを囲むように広がる赤い領域には、外側に延びる多数の
筋が発達していることが良く分かります。
星からガスが放出されているイメージをもたらしてくれる天体写真と
言えるのではないでしょうか。


NGC7293-2506

撮影日: 2023年8月10日
撮影場所: 長野県阿智村浪合
ε-160ED 
SX-814 (-20d)
Ha:  900s x 10
OⅢ: 600s x 12  (all 1bin)
EM-200 Temma3  Lodestar x 2
PixInsight 1.9.3,  Photoshop2024



長かった5月が終わり、6月に入ると直ぐに星ナビ7月号が届きました。
幸い、7月号も銀河の写真が掲載となりました。
今回は、二つの作品、M81とM85を送っていたのですが、
M81のおおぐま座の渦巻き銀河の方が採用となりました。
確かにM81の方がカラフルで見栄えが良かったのでなるほどと思いましたが、
私的には、M85のかみの座のレンズ状銀河とその東にある渦巻き銀河とのペアも
気に入っていました。

M81の方は、APS-HのCCDカメラ(KAF-16200)を使用しての銀河では初めての掲載作品となりましたので、
今後の銀河の撮影においては、これまでのCCDカメラ(ICX814)に加えて
使用していきたいと考えています。
KAF-16200の方は大型の銀河を撮影対象とする予定です。

投稿して採用された写真を掲載します。

M81-LRGB-3





2年前に撮影した渦巻銀河NGC4395について、その画像をもとに再検討をしました。
前回はHaデータを加えることでHⅡ領域を明らかにすることを考えて実行したのですが、
そのために、銀河内部の微細な構造に影響を与えていたようでした。
そこで、今回は、RGB画像により銀河内部を詳細に表現することを目的として処理を行いました。
PixInsight は最新のバージョンである1.9.3とし、
天体の色合わせをSPCCを使用しています。

出来上がった画像は、銀河の中心付近が黄色となり
銀河の腕の部分の青色との違いが明瞭です。
また、銀河中心より南に分布する幾つかのHⅡ領域も良く分かります。


NGC4395-3
撮影日時:2023年 2月16日、21日、26日、3月19日
撮影場所:  長野県阿智村伍和 星見小屋
Orion 250mm  with Paracoor2
SX-814(-30d)
L: 600s x 50
RGB: 600s x 20 (1bin)
EM400  TAMMA2  Lodestar X2
PixInsight 1.9.3 /  Photoshop 2024 /  StellaImage 9  

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