2012年01月

阿智の星見小屋を紹介します。
先ずは、小屋の外側からの写真です。
2009年の春に、工事を行って、設置しました。
小屋はお分かりのようにニッシンさんによるものです。
完成品をここまで運んで頂きました。
この場所は、西に山があって、早く日が沈む所ですが、東と南は遮るものがないのが利点です。
小屋を少しでも高くするために、基礎部分を60cmの高さにしました。
あまり高いと、暗闇で階段を踏み外す危険性がりますので、この高さに押さえました。
小屋の入口は東向きとなっています。
 
イメージ 1
朝日があたり始めてている星見小屋の様子
 
イメージ 2
星見小屋の内部の様子
小屋を設置してから、いろいろと望遠鏡を取りつけてみましたが、結局この形になりました。
撮影望遠鏡(250CRS)の上にガイド鏡(SKY90)を載せています。
これですと、EM-400でも重りが3個必要となります。
名古屋のスターベースのI さん、上田のダイイチのSさんの協力を得て、系外銀河撮影可能の
システムが出来上がりました。
昨年末から、ようやくテスト撮影をはじめております。
気温が低くなり、湿度も高いことがありますので、望遠鏡のヒーターは必需品です。
250CRSにはファンがついていますので、これとヒーターを併用することで、ほぼ安定した撮影ができます。
 
 

阿智の星見小屋からの朝の風景です。
東に、雪の積もった北岳が見えます。
その左側には仙丈ヶ岳も見えますが、下の写真には写っていません。
子供のころから見ていた山ですが、その名前が北岳であり、富士山に次いで
高い山であることを知ったのは最近のことです。
 
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阿智の星見小屋から見た南アルプス、北岳(標高3196m)
撮影日: 2012年1月24日 

阿智の星見小屋の周囲は、雪ですが屋根を開くことはできます。
雪雲の通過の間を、撮影しました。
そのため、L画像は10枚の予定が、4枚のみとなってしまいました。
しかし、RGB画像まで撮影できましたので、画像処理を行いました。
像は多少荒れていますが、それなりに写っています。
月明かりがないのに、雲ではしかたありません。
これも、次回の楽しみとします。
今回の撮影で分かったことですが、オートガイダーα-SGRの性能の良さです。
雲でガイド星を1時間以上失っていても、再度検出すると、自動的にガイドをはじめてくれます。
撮影の5時間の間に3時間以上も雲でしたが、その間の晴れ間には完璧に追尾しています。
もちろん、赤道儀の極軸合わせが正確になっていることが前提ですが。
全く諦めることをしない、しつこいガイドに感激しました。
 
イメージ 1
M90 おとめ座の渦巻銀河
 
撮影日時 1月24日 1時17分~
撮影鏡筒 M-250CRS(1825mm)
CCDカメラ ML-8300(-40℃) 
 L:10分×4、 R:5分×3、G:5分×3、B:5分×2、(RGB:2bin)  80分
赤道儀 EM-400
ガイド鏡筒 SKY90 (α-SGR)
 

本年、2回目の木星の観測をしました。
前回は、大赤斑が見えなかったのですが、今回はしっかりと見えました。
大赤斑の右側には、乱れた白雲が確認できます。
 
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2012年1月17日(火) 撮影開始 午後6時52分50秒 
露出90秒  30fps 1/60 2000frame
セレストロン C9.25  2350mm
ビクセン SXD
DEFK21AU04
2×Ballow(Takahashi)
 

昨年、阿智の星見小屋で撮影したバラ星雲の画像を一年ぶりで修正してみました。赤みが強いようですが、この程度で良いのかもしれません。
イメージ 1
撮影日時 2011年1月5日 0時14分~
FSQ-85ED
ML-8300  L:5分×10、 RGB:5分×4、  110分
EM400
 

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