2012年01月

私の惑星観測機材を紹介します。
望遠鏡は、セレストロンC9.25‐XLT( 焦点距離2350mm)。 
C11を使っていたこともありましたが、シャープさに劣るところがありましたので、
250CRS購入のために下取りに出しました。
 
赤道儀はビクセンのSXDです。 北側に建物があるので、極軸を正確に合わすことができません。
なので、恒星を2、3個使って設定をしています。
EM200でも良いのですが、SXDの良さは、軽さです。見たい時に設置が直ぐにできて、
回収も無理なくできます。
この場所では、三脚を固定できないので、しばらくはSXDを使う予定です。
 
カメラはDFK21AU04です。使い始めて2年になりますが、写りには満足しております。
 
拡大するために、2倍~3倍のバローレンズを使用しています。数社のものを比較しましたが、
木星、土星撮影用にはタカハシの2倍バローが良い結果を出しています。
 
以上の撮影機材で、昨年、ビクセンギャラリーに、木星と土星の写真を入賞させて頂きました。
 
 
そして、この場所の良いところは、建物と建物の谷間にあるので、風の影響が小さいことです。
もちろん風の影響は、撮影においてですが、この寒い時期に、風に当たることも辛いものです。
水星や金星以外の惑星は、南中時に最も良く見えますから、建物の谷間でも大丈夫です。
 
イメージ 1
 
 
 
 

夕方の空は、快晴、風もなく、透明度も良好、そこで駐車場に望遠鏡を設置しました。
予想通り、PC画面上の木星は安定しており、6時頃から撮影開始。
ところが、7時を過ぎて大赤斑が見え始めると大気の揺れが激しくなり、7時半には雲の中となりました。
本年、最初の木星が撮影できたことで満足です。
 
イメージ 1
2012年1月12日(木) 撮影開始 午後6時22分19秒 
露出90秒  30fps 1/60 2000frame
セレストロン C9.25  2350mm
ビクセン SXD
DEFK21AU04
2×Ballow(Takahashi)
 

昨日は、満月。
赤い月が山から昇るのを偶然みて、感動しました。
でも、星見にとって月の明かりは困りものですので、Hαだけの撮影となりました。
練習も兼ねて、冬の定番のオリオン星雲といきました。
星見小屋の中は、午後8時ですでに氷点下3度、CCDカメラは余裕でマイナス45度です。
鳥のX線写真のように見えます。一番明るいところが心臓とか?
 
イメージ 1
 2012年 1月9日 午後9時~
 250CRS
 ML-8300(-45℃)
 Hα  10min  × 6
 
 

2日の午後、阿智の星見小屋に行きました。
風が強かったのですが、夜にはおさまりました。
月がほぼ半月でしたので、最初は馬頭星雲をHαフィルターで撮影しました。
それから、G、Bフィルターで撮影。
夜半を過ぎて、月が沈みましたので、M82をHαフィルターで撮影の予定でしたが、
付近に明るいガイド星が見つからず、諦めました。
そこで、撮影を急遽、M109に変更し、Hαフィルターで撮影、その後、Lフィルターで撮影しました。
朝5時頃、ギャラッド彗星を探しましたが、見つけることができませんでした。
高度が高くなってから再度挑戦します。
 
機材は、250CRS 1825mm(F7.3)
ML8300(-45℃)
 
イメージ 1
1月2日 午後9時~撮影  馬頭星雲
Hαフィルター 10分 12枚
写真の左端中上から連続した縦線が写っていますが、ゴーストと思われます。
もし、お分かりのかたがおられましたら、教えてください。
G,B画像は月の影響でボツとなりました。 2時間が無駄とは悲しい。
 
イメージ 2
1月3日 午前4時~撮影  M109
Lフィルター  10分 8枚
こちらは、Hαフィルターでも撮影したのですが、まだ画像処理ができていません。
というか、効果は期待できませんので、暇な時にします。
それよりも、R,G,Bを撮ったほうが良かったですね。
夜半を過ぎますと、頭が回りません。
次回の楽しみとします。
 
 
 

昨年12月に「かに星雲」を撮影しました。
撮影場所は、長野県阿智村の星見小屋です。近くには国道や高速道路、民家があり、条件はあまり良くありませんが、それでも深夜の天頂付近は、そこそこの暗さとなり、撮影が可能です。
250CRSとML8300の組み合わせを構築し、半年が過ぎましたが、ようやく公開できる画像を得ることが出来るようになりました。
長野に行く時間がなかなかとれないのでしかたありません。
 
この画像は、3夜かけました。最初はL画像、次はL画像とRGB画像、そして最後はHα画像です。
今回、初めてHαに挑戦しましたので、試行錯誤の画像処理を行っております。
結局、L画像とH画像を加算平均し、L画像としてRGB画像と合成をしております。
イメージ 1
Hα画像 10min 12枚
 
イメージ 2
Hα画像をL画像としてRGB画像と合成しますと桃色となってしまいました。
 
イメージ 3
L画像 5min 21枚 と Hα画像 を加算平均して RGB画像と合成しました。
RGB画像のみ2×2ビニングで 5min6枚、5min4枚、5min4枚です。
赤道儀はEM400でαSGRとSKY90でオートガイドをしております。
250CRSはレデューサーを使用して、1825mmの焦点距離となります。
まだまだ問題が一杯の状況です。
 

↑このページのトップヘ