2013年12月

前回で、本年の投稿は終える予定でしたが、
今朝、ラブジョイ彗星の写真を撮ることができましたので掲載をします。おまけかな。
近日点通過後のラブジョイ彗星の姿を見たかったのですが、漸くその願いが叶いました。
南信州も今年は雪が多く、1000mを越える観測場所には行けない状況となっております。
そこで、下條村のとある農道の端で撮影を行いました。
3時過ぎについたのですが、東方向は曇り、しかし、雲の動きが激しいので期待してまっていると
4時前から晴れ間が広がってきました。
幸い、風もなく、快適な状況で夜明けまで、1時間以上、撮影ができました。
もちろん、気温は氷点下5℃と厳しい寒さでしたが。
最初の写真は低空のために、明るく写ってしまいました。
後半は、月明かりの影響もありましたが、ほぼ満足な写りとなりました。
やはり、12月の初めに比べて輝きが大きく落ちていますね。
 
イメージ 1
 
撮影時刻 12月30日 午前5時18分~
FSQ85ED(327mm)
EOS-60D (-25℃)
120s x8  (ISO1600)

これが、本年最後の投稿となる予定です。
皆様、本年も貴重なご意見、暖かい励ましの言葉をありがとうございました。
本年は、私にとっておおきな天体写真の節目となりました。
これまで、星見小屋だけで撮影をしていたのですが、パンスターズ彗星やアイソン彗星を
追いかけて遠征を始めたことです。
だんだんと、エスカレートして、2000mを越える山地に何度も出かけてしまいました。
約半年で40回程度は遠征したでしょうか。
そのために、いろいろな星仲間と出会うこともできました。
来年も、このスタイルは続けたいと思っています。
残念なことは、系外銀河の作品が不作であったことです。
私の画像処理スキルの不足もありますが、それ以上に彗星の撮影に力を
注いだことが原因のようです。
来年は、ラブジョイ彗星も離れていきますから、再び銀河の撮影に集中したいと
考えています。
そのために、11月に新しいCCDカメラを導入したのですが、まだテスト撮影中で
掲載できる画像取得まで至っておりません。
来年そうそうには、作品として仕上げて掲載したいと思っております。
 
さて、今回はNGC1491です。
はじめての撮影対象で、試験的に撮影をしてみました。
予想していたことですが、全体に淡く、それでいて中心部は明るく
難しい対象ですね。
よほど緻密な計画を立てて撮影に臨まないと、ものになる作品はできそうにありません。
今後の参考として掲載をしておきます。
なお、子午線超で、望遠鏡を反転したとき、画像がずれてしまいましたので、トレミングをしています。
 
イメージ 1
 
撮影開始時刻 2013年12月3日 22時05分~
EDGEHD8(1422mm)
ST-10XME(-30℃)
フィルター: L 10m x12、 R 5mx6、 G 5mx8、 B 5mx8
Total: 230m 

昨日に続いて木星の撮影ができました。
大気も気持ち安定しており、南中に近づくにつれて
鮮明な画像を得ることができるようになりました。
時々、風があって画像が揺れることを除けば、
比較的良好な状況でした。
左には衛星イオが写っています。
 
イメージ 1
 
2013年 12月25日(水) 撮影開始 午前0時2分 
露出90秒  30fps  1/74  2200frame
セレストロン C9.25  2350mm
ビクセン SXD
DEFK21AU04
2×Ballow(Takahashi)

久しぶりに名古屋で木星を撮影しました。
彗星や銀河の撮影に忙しく、木星の撮影をする時間が全くありませんでしたが、
昼間の天気の良いことと、風もなく、大気の安定が期待できたので望遠鏡を出しました。
ところが、薄曇りとなり、諦めていたのですが、午後11時頃には木星周辺が晴れてきて、
午後11時半から撮影できました。
しかし、大気の安定は悪く、南中に近づくに連れて、少しづつ良くなってきて、
幸い、大赤斑が正面に見えてきた時に、最も安定してくれました。
それでも、シャープさに欠けた見え方をしており、シャープな画像を得ることはできませんでした。
 
イメージ 1
2013年 12月24日(火) 撮影開始 午前0時44分 
露出90秒  30fps  1/79  1600frame
セレストロン C9.25  2350mm
ビクセン SXD
DEFK21AU04
2×Ballow(Takahashi)

今月初めに、茶臼山に出かけた時に、撮影したIC342です。
これが、本命の撮影対象でしたが、そのあとラブジョイ彗星を撮影し、そちらは既にアップしています。
当日は、薄雲の通過や、風があり、ベストの撮影条件ではありませんでしたが、どうにか
使える画像を得ることはできましたので、仕上げることができました。
これまで、焦点距離 1825mm, 1422mm で撮影していますが、今回は最も短い980mmで
撮影をしました。
そのため、この大きな銀河の全体が完全に収まっています。
さらに周辺の状況も分かります。
 
イメージ 1
 
撮影開始時刻 2013年12月1日 午後11時09分~
TOA130(980mm)
ST-10XME(-30℃)
フィルター: L 10m x10、 R 10mx6、 G 10mx5、 B 10mx6 (RGB: 2bin)
Total: 270m 

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