2016年09月

今月初めに、あららぎ高原で撮影することができました。
久しぶりの晴天ということで、現地には数名の方が集まっていましたが、
中には、遠く、東京からの方もみえていて、楽しい星撮りとなりました。
幸い、予報通り、晴れの夜空で、風もなかったのですが、夜露に悩まされました。

今回は、貴重な夜空なので、無理して、250mm反射と、85mm屈折の2台体制としました。
月が沈むまでは、250mmに冷却CCDでナローバンド撮影を行い、
その後、85mmにデジタルカメラで撮影を行いました。

85mmの撮影は、悩んだ末に赤い星雲の代表であるカリフォルニア星雲とし、
周辺の分子雲も写す目的で、星雲を若干上側においた構図としてみました。

写真では、カリフォルニア星雲の左側が良く写し出されているように思います。
分子雲は、右下に特に濃い斑点部分が認められます。
この構図で良かったのではないかと思います。


イメージ 1

撮影日 2016年9月9日
FSQ85ED with RD
D810A  ISO 1600
480S x 20



8月の終わりに、三重県南部に遠征に行ってきました。
現地でK店長と合流する予定で出かけたのですが、
初めての場所で、現地の人に聞いて、漸く到着しました。

丘の上から眺める太平洋と天の川に感動して、
しばし、撮影の準備を忘れるほどでした。

撮影対象は、悩んだ末に、クエスチョンマーク星雲としました。
先にHαでその中心部分(NGC7822)を撮影していたので、全体像を見たくなり
撮影することにしました。

テスト撮影では、クエスチョンマークの点がどこにあるか分からず、
撮影していたのですが、K店長の指摘でその位置が分かり、
再度、撮影をやり直しました。

11時過ぎに雲の通過があった以外は、良好な夜空で、久しぶりに堪能できました。
撮影は、3時間コースを目指したのですが、カメラが三脚に当たってしまい、
あと少しで、中止となってしまいました。

それでも、ほぼ満足のいく撮影ができて、充実した遠征でした。

イメージ 1


撮影日 2016年8月31日
FSQ85ED with RD
D810A  ISO 1600
420S x 24

星ナビに、あれい星雲 M27 を掲載して頂きました。
撮影に時間をかけているので、成果を残しておきたいと思い、
画像処理から印刷に至るまで何度も検討を重ねました。
その結果でしょうか、入選できてホットしています。

2ページにわたって掲載されている、様々な手法によってカラー合成された作品の中の
一つとして取り上げられています。
批評には、「星雲の内部は、通常のRGBカラー画像を比較明合成し、自然な色合いを得る
ことに成功していますが、画像の物理的な意味合いは薄まってしまいます。」 と書かれています。
最初、「画像の物理的な意味合い」が何を言っているのか分からなかったのですが、
その下に書かれて文章から、「画像の色から分子の元素を把握すること」であることが
理解出来ました。

天体写真は、鑑賞写真なのか科学写真なのか、その両方が求められているのか
多いに悩むところです。

イメージ 1


イメージ 2

既に、9月に入ってしまいました。
この新月期も天気が良くありません。
晴れていれば、今頃、阿智の星見小屋なのですが、名古屋で画像処理をしています。

8月に撮影した画像も、撮影枚数が足りずに、アップ出来ない状況です。
それでも、8月の初旬に撮影したバブル星雲がどうにか処理が出来ましたので掲載します。

先に、バブル周辺のHα画像を撮影していたのですが、その画像からバブル本体に興味を持ったので、
周辺の撮影を止めて、バブルに向かいました。

この対象、撮影は2日間かけています。
初日は、星見小屋でHαを撮影しました。
晴れるのを待って、夜半過ぎからの撮影となりました。
2日目は、外灯を避けてあららぎ高原で、SⅡとOⅢを撮影しました。
天気も良く、快適な撮影を行っていましたが、2時過ぎ頃から薄く雲の通過がありました。
しかし、ナローの場合は、撮影時間が長いこともあり、それほど薄雲の影響は受けなかったようです。

処理はSAO合成ですが、泡の周囲に分布する分子雲の色付けに苦労しました。
泡本体の内部が更に鮮明に捉えることができればと思います。


イメージ 1

撮影日  2016年8月8日、9日
Orion 25㎝ F4.6 with Paracorr2
SX-814 (-20T)
 SⅡ: 15m x 12, Hα: 15m x 9,  OⅢ: 15m x 11 
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