2016年11月

11月初めの遠征で撮影したハート星雲です。
その後、撮影するチャンスがなく、このままでは、他の撮影データの
中に埋もれて、忘れられてしまうのではないかと心配になり掲載しました。
当日は、3時間コースで撮影を開始したのですが、後半、薄雲が流れてきて
2枚程度使えない画像が生じてしまいました。

ナローバンドフィルターで撮影して、SAO合成で仕上げるか、
それともブロードバンドで、HRGB合成とするか、
悩んでいるうちに、興味が他の対象に向いてしまいました。

そこで、ブログに掲載して眺めながら、今後の方針を決めようと思っています。
というか、すでに撮影方針は決まっていますが、
天気が悪くてなかなか撮影できません。



イメージ 1

11月3日 撮影
あららぎ高原
FS-60CB with RD snd TX-814
600s x 16  Hα filter

9月撮影していた超新星残骸、シメイズ147の南半分ですが、
今月の初めに北半分の撮影を行い、漸く画像処理ができました。

ともかく、でかくて淡い対象ですから、撮影した画面には星雲がほとんど写ってこず、
北半分の導入に手こずりました。
結局、星の配列から位置を定めて、撮影を行いました。
幸いにも、朝まで快晴でしたので、一晩で、4フィルターの撮影ができました。

処理で困ったのが、HαとRGB画像の星の大きさの違いです。
焦点距離が短いと、特にその違いが顕著にでるようです。
結局、SIでHαは星を大きくし、RGBは星を小さくして、両者の大きさを揃えました。

北半分と南半分を繋ぎ合わせなくてはならないので、最初に、南半分をSIで処理して、
出来た画像に合わせて北半分を処理しました。
Hα画像とR画像を加算し、RGB合成画像を作成し、Hα画像をLとして
LRGB合成画像としています。

両者の連結は、PSで行いましたが、繋ぎ合わせの部分が十分にあったので、
簡単に連結できました。

東と西の部分が少し写っていませんが、今回はこれで完成とします。

撮影から、画像処理まで、非常に疲れる対象でしたが、得られた成果も大きいものでした。

イメージ 1

撮影日時 2016年11月3日
FS60CB with RD
SX-814 (-20T)
北半分
Hα: 900s x 10
R: 600s x 3,  G: 600s x 2, B: 600s x 3
南半分
Hα: 900s x 11
R: 600s x 3,  G: 600s x 2, B: 600s x 2



星ナビ、本年、最後の号となりましたが、夏に撮影した
バブル星雲を掲載して頂きました。
この対象は、これまでに何度も撮影していますが、
今回は、ナローバンドフィルターだけによる撮影を行いました。

バブル星雲あるいはシャボン玉星雲と呼ばれるだけあって、
特徴的な球殻構造に関心が向かってしまい、
1800mm程度の長焦点で撮影してきたのですが、
今回は、周辺の分子雲の広がりを加えることを考えて、
1100mm程度での機材を使用してみましたが
それが、良い判断であったと思います。

撮影時間が、8時間となり、二晩を費やし、撮影場所も
星見小屋とあららぎ高原の2箇所でした。
光害の影響を受けやすい、OⅢを暗い夜空のあららぎ高原で
撮影できたことで、透明感のある仕上がりとすることが
できたのではないかと考えています。

最近の不安定な天気では、このような撮影方法は厳しくなってきています。

追記:
書くことを忘れていました。
同じ日、同じ場所で、撮影をされておられたS氏も右上に掲載ですね。
現地での撮影後、収穫があったという無言の顔で帰られたのが印象的でした。


イメージ 1



イメージ 2



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