2016年12月

2016年は明日で終わりとなりますので、
本年最後の投稿となりそうです。
先日、阿智村浪合に遠征に行くことができました。
一人でのつもりでしたが、急にK店長が来てくれることになり
遠征は楽しいものとなりました。

天気予報では、午前零時ごろから雲がやってくるとのことで、
最低、一対象は撮影したいと思っていました。
上手く行けば、二対象と期待もしていました。

今回は、点検修理から帰ってきたμ250CRSを遠征に使用することにして、
EM400を星見小屋から出すこととなりました。
金属ピラーは重いので、木製三脚にしたのですが、これが正解で
EM200よりも少し重い程度の量となりました。

現地に6時に着いて、7時半から撮影を開始したのですが、かなり冷え込み
10時の段階で氷点下4度となりました。
撮影は、EM400としたので安定しており、L画像が予定通り終わり、
RGB画像に入ったのですが、11時過ぎころから雲が出て、
撮影が出来なくなりました。
幸い、RGBは各数枚撮影ができて、くじら座の渦巻き銀河M77の撮影は終了できました。

この対象の撮影は初めてであり、M77単独で撮影を行う人も少ないようです。
そこで今回は、銀河周辺のハローの広がりと、銀河中心部の構造を写し出すことを目的としたのですが、
ほぼ期待通りの写りとなってくれました。

本年も、仕事と共に、天体写真も撮影できて、充実した一年でありました。
皆さんの励ましのコメントにも感謝いたします。
ありがとうございました。そして、新しい年も宜しくお願い致します。


イメージ 1

撮影日 2016年12月28日
μ250CRS with RD
SX-814 (30T)
L: 10min x 15 (1bin)
R: 5min x 3 (2bin)
G :5min x 3
B: 5min x 5

本年も、残すところ僅かとなり、これまで撮影した天体写真、
年を越さないように投稿しておこうと思います。

月明かりのもと、Hαフィルターで撮影したハート星雲中心部です。
カラー化したいと思っているうちに、他の対象に興味が移り、
そのままになっていたものです。

先に、ナローバンドで255mm鏡筒により撮影していたハート星雲ですが、その画像から
中心部から縁辺部にかけて撮影してみることにしました。

鏡筒は698mmとして撮影したのですが、もう少し焦点距離の長い鏡筒にした方が
良かったかもしれません。
次回は、1000mm程度の鏡筒で狙ってみたいものです。

イメージ 1

撮影日: 2016年12月19日
TAKAHASHI TOA-130NS with RD
Starlight Xpress Trius SX-814
 Hα: 20min x 10

クリスマスおめでとうございます。
12月に入って、天候も良く、何度か撮影に行くことが出来ています。
月が大きくなっているので、ナローバンドでの撮影を星見小屋で行いました。

その中で、馬頭星雲の南側の西方向にベールの様に広がる部分の微細構造を主に撮影の
対象としたものを紹介します。
Hα画像では、微細構造が良く出ても、カラー化するとその構造が見えなくなって
しまうことが多いので処理に注意しました。

画像処理は、最初、「SI」でSAO合成を3:1:3で行い、色具合を決め,
それをモノクロ化して、それに一致するようにA画像を処理してL画像としてLSAO合成し、
デジタル現像をしています。
さらに、L画像をデジタル現像し、先のLSAO画像と合成し、LLSAO画像としました。
次に、それを「PS」で、レベル調整でRGBピークが一致するようにして処理します。
そして、NIKを使いますが、モノクロ化して、微細構造を強め、カラー画像を加えて
HDR処理を行います。
この段階では、画像が荒れてしまっているので、Neat Imageで滑らかにし、
さらにSIに戻って、星像の調整をしています。
以上が、簡単な画像処理の手順ですが、実際には細かな処理を何度も繰り返して
行っています。

当初は、黄色だけと予想していたのですが、処理してみると
画面下から、赤、黄、黄緑、緑と虹のような色が見えて興味深いです。

イメージ 1

撮影日: 2016年12月17日、19日
TAKAHASHI TOA-130NS with RD
Starlight Xpress Trius SX-814
SⅡ Hα OⅢ:160 140 180 min (all 1bin)
EM-400 Guide Camera: Lodestar

本日、RAT26が手元に届きました。
今回のテーマは「宝石」ということで、きりん座の銀河IC342を載せました。

明日が、クリスマスイブになりますので、私にとってのクリスマスプレゼントです。
そのこともあって、最後に少しだけ、クリスマスのことを書いておきました。

目に見えるものの中では、最も美しいと言われる宝石ですが、
その宝石は、目に見えないものの美しさを指し示すものとして、
神様がこの世界に与えて下さっているのではないかと思います。

美しい天体写真も、宇宙の素晴らしさをわたしたちに教えてくれています。
目には見えない宇宙の美しさを、天体写真によって捉えることができる
幸いを考えながら、クリスマスの時を過ごしていきます。

皆様に、クリスマスの恵みが豊かにありますように!


イメージ 1





オリオン座のバーナードループの外れにある星雲群を捉えてみました。
当日は、良い天候で、のんたさんたちは、K森に行ったのですが、
私は、前回の苦い経験を忘れることができなく、T農園で一人撮影をしました。
朝まで、快晴で、一晩でLRGB画像を得ることができました。

この対象は、カラフルな星雲の集まりなので、期待して撮影したのですが、
あまりに暗い対象で、色を出すのに苦労しました。

望遠鏡のF値が4.6なので、3程度の明るい望遠鏡で撮影して見たいですが、
さて、できるでしょうか。

まだまだ、不十分な出来栄えですが、今後の課題として掲載しておきます。

イメージ 1

撮影日 2016年12月2日
Orion 25㎝(F4.0)  with Pracor2
SX-814(-20T)
L: 5m x 26
RGB: 10m x 4~7
All 1bin

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