2017年04月

先週、下條村で撮影したケンタウルス座Aが、期待していた以上の写りであったので、
標高の高い場所でなら、さらに良い画像が取得できるのではないかと考えて
木曽の御岳山まで行ってきました。

本当は、近場で、別の対象の撮影の計画でしたが、南部は曇りとの予報が出たので、
より北の木曽に行くことに決めたのでした。

撮影場所は、御岳ロープウェイの駐車場ですが、幸い、まだ営業していなかったので、
施設からの光も弱く、一番上のアスファルトの駐車場が使えました。

南低空がもっと良く見える場所に機材を設置して、ケンタウルス座Aの撮影に入りました。
幸い、風も弱く、10時前から撮影を開始、約2時間の撮影は順調でした。

それから、ナローバンドでM17の撮影を行い、4時に終了しました。

この場所での撮影は、2回目で、前回は曇られて、全く撮影ができなかった悔しさが
残ったのですが、今回は、全くの快晴で予定していた2対象が撮影でき、満足でした。

画像の方は、暗黒帯の細部がさらに詳細に写り、銀河の周辺の広がりも良く
写し出すことができました。

イメージ 1

撮影日  2017年4月23日
TOA130 with RD
SX-814 ( -30℃)
L: 300s x 13   RGB: 300s x4~5  (2bin)
EM-400
Borg60ED  LodeStar PHD


今週初めの大雨の後、空が澄み渡り、長野に出かけました。
南アルプスの山脈も綺麗に見えていたので、低空の銀河を狙うことにしました。
対象は、以前から撮影したいと考えていたケンタウルス座Aです。

昨年5月に、石垣島に行った時、撮影したいと考えていたのですが、天気が悪く
撮影できなかった悔しさもあり、今回は、今年最後のチャンスと期待しました。

撮影場所は、以前調査して決めていた下條村ですが、南の方向が開けており
長時間の撮影が可能と判断していました。

現地に午後7時頃着き、道路脇に機材を設置して待っていたのですが、
期待した通り、低空の透明度は良く、気流も安定。
午後10時前から撮影体制に入ったのですが、低空の林が邪魔をして
撮影は午後10時15分辺りからとなりました。

最初にL画像を撮影し、南中過ぎからRGB画像を撮影しました。
追尾もほぼ完璧で撮影も予定通りに終えることができました。

円形の銀河を横切る暗黒帯と、その内部の構造を写し出すことができました。
掲載の写真はトレミングをしています。

イメージ 1



撮影日 2017年4月18日
TOA130 with RD
SX-814 ( -30℃)
L: 300s x 14   RGB: 300s x4  (2bin)
EM-400
Borg60ED  LodeStar PHD



1年間ほど考えていたのですが、遂に3月、新型のCCDカメラ QHY16200A を導入しました。
そのために、だいぶ機材整理をすることになったのですが、、、。
タカハシ望遠鏡への接続リングも届き、3月末からテスト撮影を行い、
撮影体制も整いましたので、遠征に行ってきました。

ファーストライトの対象はM101と決めて、下條村でおこなったのですが、
春霞の影響で、シャープさも色合いも良くない写りとなってしまいました。

そこで、2回目の撮影をあららぎ高原で行いました。
夜半前には月の光があったので、Hαフィルターで撮影を行い、
次に、Lフィルターにより撮影に進みましたが、撮影の終わるころから雲ってきてしまいました。
それでも、RGBフィルターの撮影に何度か入ったのですが、晴れたり曇ったりの繰り返しで
諦めていたころ、雲がなくなり、ぎりぎり撮影予定を薄明開始前までに終えることができました。

長焦点での撮影でしたので、オフアキガイドで行いましたが、決めた構図の位置に星が見つかり
幸い、風も無く、安定した追尾が出来ました。

画像処理では、2回分の撮影データを合成する予定でしたが、最初のデータがやはり良くなく、
結局、2回目のデータだけを使用しました。

Hα画像はR画像と加算させて処理していますが、
Hα画像を十分に撮影できたので、HⅡ領域を写し出すことができました。

昨年、この構図で撮影していますが、機材が変わり、解像度も色合いも良くなったように思います。


イメージ 1

撮影日 2017年4月2日 21時50分~
μ250CRS with RD
QHY16200A (-20℃)
L : 15min x 8
Ha: 10min x 8,  R: 7min x 4, G: 7min x 5, B:7min x 4 (2bin)
EM400  LodeStar x2

月が上がっていますが、久しぶりの快晴予報がでたので、
夕方、遠征に出かけました。
最初は、下條村に行ったのですが、低空が霞んでおり、
どうしたものかと迷っていたとき、忘れ物に気づき、星見小屋に
取りに帰り、その流れで、場所を清内路峠に変更しました。

標高が1000mもあるので、下條村と比べて冷え込んだ状況でしたが
低空の透明度は勝っていました。

夏の星雲をナローバンドで撮影できる時期となりましたので、
早速、M17、オメガ星雲を狙いました。

天文薄明開始時刻は、3時40分頃でしたが、月の明りもあって、
夜空の明るさの変化も少なく、4時半ごろまで撮影を行いました。

焦点距離698mmだと、となりの星雲IC4706とIC4707も写りますが、
M17だけを大きく写し出す方が星雲の内部構造が良く分かって面白いかもしれません。

さて、このまま、ナロー撮影を続けるか、撮影機材を変更して撮りなおすか
悩ましいところです。

イメージ 1

撮影日時 2017年4月14日 1時45分~
TOA-130NS with RD
SX-814 Hα: 20min x 8
EM-400
Borg60ED  LodeStar PHD


 


本日、星ナビが届きました。
事前に星友からの入選の知らせがあったので、驚くことはなかったのですが、
本命のM106が落選したのは、少しショックでした。

入選となったNGC1931は、本年最初に撮影したもので、長野県下條村で撮影したものです。
いつものことですが、撮影場所は、長野県下伊那郡下條村と応募用紙に書いているのですが、
下條村は記載してくれません。
「長野県下伊那郡にて」です。
一方、阿智村は記載してくれます。この違いはなんなんでしょうね。

さて、疑問はそこまでとして、掲載された写真ですが、
ぎょしゃ座の小さな散光星雲、コメントにも書かれているように
興味深い対象で、最近その存在を知り、初めて撮影をしました。
これまで、ナローバンドの作品が連続して掲載されていたので、
今回はブロードバンドの作品を取り上げて頂き、良かったと思います。

投稿した画像を掲載します。

イメージ 1


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