2017年05月

5月は、こと座のリング星雲M57を星見小屋で撮影し続けていましたが、
漸く、RGB画像の撮影が終わり、カラー化の仕上げまで行うことができました。

RGB画像の撮影は、午後10時前からはじめて午前3時に終了させるように設定し、
その間、健康の森に撮影に行きました。
健康の森では、12時過ぎから薄雲が出てしまい、十分な撮影ができなかったのですが、
星見小屋の方は、午前1時まで3時間分の撮影が出来ていました。

それで、これまで撮影したHα画像とL画像を加えてL・HαRGB合成して
星雲本体の画像としました。
さらに、星雲周辺のハローを写し出した画像は、前回のHαLL合成した画像を用いました。
HαLL画像は、星雲本体の明度が強いので、本体の明度を落とした画像を作成し
L・HαRGB画像と加重平均しました。

その結果、星雲本体の中央の恒星や青色のガスの分布を写し出すことができました。
また、星雲本体周辺の赤色ハローは、さらに外側に薄く分布し、二重となっていることが
分かります。

右上の系外銀河も確認できます。

イメージ 1

撮影日  2017年5月7日、18日、28日
μ250CRS with RD
SX-814 (-20℃)
Ha: 30m x 10
L: 10m x 18
R: 15m x 4
G: 15m x 4
B: 15m x 5
all 1bin





今月に入って、M57を撮影しています。
最初は、月の光の中で、ひたすらHαフィルターで撮影、
夜の11時から朝の4時まで、延々と5時間。
星見小屋で睡眠撮影でしたから、体には問題ありませんが。

次は、月が出るまで、Lフィルターでこちらは、撮影開始後、
近くの山に撮影に出かけたので、同じく放置撮影、3時間。

それで、今回は、Ha画像をRとして、L画像をGBにおいて
RGB合成なるものを作成してみました。

次回、RGB画像を撮影して星雲内部の色付けをしますが、
その前作業というところでしょうか。

星雲周辺のハローと銀河も写ってくれたので、どうにか撮影の目的は
達成できそうです。

あとは、RGB画像が撮影できる天気を期待しています。

イメージ 1


撮影日: 2017年5月7日、18日
μ250CRS with RD
SX-814 (-20℃)
Ha: 30m x 10
L: 10m x 18

連休中に撮影した画像を漸く、処理しました。
青い馬星雲の名前で良く知られている、IC4592です。
阿智村の健康の森で撮影していたのですが、
撮影開始時は、霞んだ夜空の状態で、その後、透明度が上がることを
期待していたのですが、霞んだ状態は良くなることなく
撮影が終了してしまいました。
ですので、画像処理する気力を失い、放置していたのですが、
星仲間の撮影画像を見て、気力が生まれ、処理をしてみました。

低空と光害の他に、霞の影響と思われますが、フラット処理を行ってはいますが
カブリが酷く、処理に苦労しましたが、何とか、青い馬の顔を写し出すことが
できました。

初めての撮影対象でしたが、悪い空の状況にしては
期待していたよりも良い写りでした。

イメージ 1

撮影日時: 2017年4月30日 22時45分~
FSQ85ED  with RD
QHY-16200A (-20℃)
L: 10m x 16
RGB: all 5m x 6  (2bin)

またまた遅くなりましたが、RATの報告です。
RAT-28に「馬頭星雲」を掲載しました。
今回のテーマは28号ということで、鉄人28号、それから、「ロボット」になったとのことです。
このテーマで馬頭星雲とした理由は、暗黒星雲である馬頭星雲の姿が、
巨人かロボットが歩いているように見えるからです。
掲載した写真は、本年、星ナビに入選した写真をそのまま使用しています。

文章の内容は、ロボットに関係したことではなく、暗黒星雲からヒントを得て、
暗闇の中に輝き出る光について聖書に基づいて書きました。

次回のテーマは、「手紙」です。
新約聖書には手紙形式の文章が沢山あるのですが、
天体写真との関係から話を書くのは難しいので、
系外銀河辺りの写真からヒントを得たいと思っています。

イメージ 1

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