2017年07月

不思議な繋がりで、天体写真と星の歌コンサートが開催されることになりました。
阿智村在住の声楽家の仲間が、
昼神温泉に星を見にくる機会に、皆でコンサートを行うことになり、
そこで、コンサート会場に天体写真を展示して欲しいとの依頼が私にありました。
天体写真展示が主ではないので、
数点を会場の端に展示する予定です。
さて、どの作品としようか、悩ましいところです。


案内チラシに使用して頂いた、青い馬星雲は展示する予定です。

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その後、星歌コンサートは阿智村の支援も受けることとなり、地方紙にも案内がなされました。
これを機会に天体写真に興味を持つ人が起こされることを願います。

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梅雨空が続いて、晴れても直ぐに曇ったり、雨が降ったりしています。
そんな訳で、これまで撮影した画像の見直しをしています。
5月に撮影し、カラー化まで至らなかった画像を掲載します。

下條村にて、月明かりの中、ひたすらHαフィルターにて撮影しました。

撮影の目的は、干潟星雲M8と三裂星雲M20の間を詳細に捉えることでした。
海外のSAO画像によると、両者が繋がっているように見えたので、
その辺りを確認したく思った次第です。

本Hα画像を見ると、M20の左下からM8まで薄いガスが存在しているように見えます。
これは、見かけ上のことなのか、それとも本当に繋がりがあるのか、不明です。
さて、真実はどうなんでしょうか。

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撮影日 2017年5月18日
FSQ85ED with RD
QHY16200A (-20 ℃)
Hα: 900s x 10、 300s x 10 (1bin)

追記: M8を調べていて、同じようにM20とのつながりを指摘しているブログを見つけましたので
     参考までに載せておきます。
     上記ページから、M8をご覧ください。


7月に入り、悪天候のために全く撮影できていません。
梅雨の季節ですから、当然ですが。
そんなこともあって、6月に撮影していたM27を処理しました。
撮影は、星見小屋で行い、二晩をかけています。
初日は、HαとL画像を撮影しました。
二晩目は、RGB画像です。

処理の手順は、M57と同じで、最初にHαLL画像を作成しました。
この段階で、星雲周囲の赤色部分をはっきりと出します。

次に、HαRGB画像とL画像を合成します。
この画像では、星雲内部の色合いを決めます。

そして、最後にHαLL画像とLHαRGB画像を合成して
基本画像が完成です。

それから星雲の色合いの調整、星像の修正を行っています。

昨年は、OⅢ画像とHα画像を主体としましたが、
今回は、星雲内部の色合いを重視して、かつ周囲のガスの広がりも写し出すことを
目的に、HαRGB画像主体としました。


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撮影日  2017年6月4日、22日
μ250CRS with RD
SX-814 (-20℃)
Ha: 30m x 8
L: 10m x 6
R: 15m x 6
G: 15m x 5
B: 15m x 7
all 1bin



星ナビ8月号にケンタウルス座Aを掲載して頂きました。

連休前の日曜日の夜、木曽御岳まで遠征して撮影できた銀河でしたので
大変に嬉しいです。

残念なのは、誌面上では、印刷のせいでしょうか、
銀河の中心部分の構造がはっきりと見えていないところです。
それでも、銀河周辺の淡い部分は分かりますが。

もっと鮮明に写すことができれば、このような不満はのこらないのですが、
やはり、南中高度11°では、この辺りが限界のようです。
さらに、上を望むならば、南半球にいくしかないですね。

最近、木曽御岳を震源とした地震が生じていますので、
しばらくは、木曽方面の遠征が無理かもしれません。
残念です。

投稿した写真を掲載します。

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