2018年04月

月末ですが、4月発行のRAT34に ケンタウルス座を掲載しました。
昨年の今頃、木曽に遠征して撮影した対象だけに、その時のことを
思い出しています。
奇跡的に低空まで澄み渡り、風もなく、撮影にはベストコンディションでした。

さて、今回のRATのテーマは、「野菜」でしたので、迷うことなく、
イエスの喩話から、からし種の話を選びました。
一方、天体写真は、悩みに悩んで、なんとかケンタウスル座A 電波銀河としました。
からし種の話から、小さなものの大切さについて触れてみました。
この写真は、星ナビ2017年8月号に掲載されました。

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また、今回は、私がお世話になっている天文ショップの広告も掲載されています。
楽しい雑誌になってきました。

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今月は、これまでのところ、2回遠征できましたが、1回は風の影響を受けて、すべてテスト撮影として終了。
2回目は、良いコンディションで撮影を行うことができました。
2対象を撮影したのですが、本命の方から掲載します。

M87 おとめ座A ですが、銀河内部からのジェット噴流を捉えました。
本当は、テスト撮影の時に、あまりに小さい写りで撮影を止めることにしたのですが、
2回目においては、諦めきれず、考えた末に、撮影に踏み切りました。
風は弱く、シーイングも良かったので、ほぼ完璧な撮影を行うことができました。

M87は大きな楕円銀河ですが、銀河内部を精密に写しだすことを目的としたので、
銀河本体の広がりは写っていません。

冷却CCDカメラの撮影としては、比較的短時間の撮影に抑えて、枚数を稼ぎました。
その結果、2時30分の方向に伸びているジェットを写し出すことができました。
ようく見ると、ジェットの水色が分かります。

また、4時30分の方向には、二つの小さな銀河を見ることができています。

トレミングをしていますので、周辺の大型の銀河は写っていません。



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撮影日: 2018年4月15日
下條村ひさわ地区にて

μ250CRS with RD
SX-814 (-30℃)
EM400  Lodestar X2
L:  5m  x 24  
R:  5m  x 4,  G:  5m x 4,  B: 5m x 6


本年1月に撮影した、ふくろう星雲M97が星ナビ5月号に掲載となりました。

ふくろうは、私の好きな鳥で、森の忍者とも呼ばれるようなので、
しばらくは、「ninzyaの星見」のプロフィール写真にしようかと思っています。

さて、本来はこの星雲、周囲のハローを捉える目的で撮影したのですが、
ハローはあまりに淡くて写しだすことは出来ず、作品化できないと諦めていました。
しかし、処理を進めると星雲内部の構造や色合いが良く出てくれて、
また、星雲の周囲には小銀河が多く写っていることが分かりました。
それで、仕上げてみました。
この写真を見ると、星雲内部の三ツ星は、それぞれに色が違っているこが分かります。

撮影は二晩に及び、最初の撮影地、愛知県段戸山牧場は特に
思いで深い場所でした。
本年の最初の撮影でしたが、当日は、長野が大雪と寒さのために撮影ができず、
撮影場所を探して段戸山まで行くこととなりました。
撮影地には、風を防ぐ場所があったので、寒さと弱い風が吹く中でしたが、
長焦点の撮影を無事に行うことができました。

投稿した写真を掲載します。

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