2018年10月

10月は、初旬に2日間、撮影ができただけで、その他は、海外出張に時間がとられ、
帰国後、漸くその時の写真が処理でき上がってきました。
遠征初日は、あららぎ高原か、下條村かで悩んで、夕方雲の多い、
あららぎ高原を止めたのですが、これが大失敗でした。
下條村に着くと、快晴、しかし、それは9時までで、12時まで曇り、
その後、2時間程度晴れただけでした。
あららぎ高原に行った星友たちからの一晩中快晴でしたとの報告を受けてショック。
それでも、2時間分の撮影データが撮れただけでも良かったですが。
撮影対象は、ぎょしゃ座の大きくて淡い星雲としました。
淡すぎて、その広がりが不明瞭のために、構図を決めるのに1時間以上もかかってしまいました。
この日は、Hαの撮影で終了となりました。

翌日は、木曽の方が晴れる予報でしたので、思い切って、木曽御嶽に行きました。
王滝村から入り、撮影地は、スキー場の駐車場にしました。
到着して、11時頃までは快晴、その後曇り出して、昨日のことを思い出して嫌な気持ちになったのですが、
1時過ぎから朝まで晴れてくれました。
お蔭で、昨日の続きの撮影を終えることができました。

写真の丸みを帯びた惑星状星雲は、Sh2-216で、その左には、超新星残骸のSh2-221があります。
その上の明るく小さな星雲は、Sh2-217となります。
淡い星雲たちですが、全て2binで撮影した効果があったようで、期待以上に良く写ってくれました。

イメージ 1

撮影日 2018年10月8日~9日 

BORG 71FL +7872
EM-11 Lordstar
QHY16200A
Hα:  600 x  21
OⅢ:  900  x  8
ALL 2bin


星ナビ9月号、10月号に続いて、11月号に、白鳥座のペリカン星雲を掲載して頂きました。
ブロードバンド画像では、赤一色の星雲ですが、ナローバンド画像では、紺色と橙色からなる
海外の作品を見つけたので、初めての撮影対象でしたが、興味を持って撮影してみました。
構図としては、ペリカンの頭部を狙いましたが、色の境界が山の稜線のように見えることから、
富士山構図を連想して決めました。

ハービック・ハロー天体も写真中央に写り、天文学的にも興味深い写真となっています。
このことについては、誌上コメントに書かれている通りです。

ギャラリー全体を見て、思ったことですが、今回は夏の天文イベントの作品が多く、
流星から惑星、月食と満遍なく掲載されており感心しました。

さて、次の投稿ねたが乏しくなってきましたので、古い画像に手を加えて作品化して
見ることも考えています。

星ナビに投稿した写真を掲載しました。

イメージ 1

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