2018年11月

11月も後半に入り、これまで3回ほど遠征に出かけて撮影できた画像の掲載を致します。
先ずは、かもめ星雲(IC2177)です。
以前、3年程前、この星雲をナローバンドで狙ったことがあるのですが、なんとか画面に収まるような
窮屈な構図となり、今回、機材を新たに調達して再挑戦してみました。

当日は、夜から高気圧が列島を覆い、撮影には絶好の条件となりました。
遠征地は阿智村の峠でしたが、風もなく、雲の通過もなく、今季最高の夜空を眺めることができました。
撮影は、2台体制でしたので、日中の仕事の疲れも加わって、撮影はきつかったのですが、
いずれも良い画像を得るとこができました。

かもめ星雲は、その翼の広がりを写し出すことを目的としましたので、
今回初めて200mmの望遠鏡を使用しました。

それでも予想以上に、翼の広がりは大きく、画面内にどうにか収まっています。
画面右上には、散開星団M50が見えています。
また、南にあるヘルメット星雲も青色を呈して入りこんでいます。


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撮影日 2018年11月15日

BORG 55FL +7880
QHY16200A (-30d)
Hα: 10m x 10
SⅡ: 10m x  8
OⅢ:  10m x  8

月刊星ナビの「星空カレンダー2019」に創造の柱M16が掲載されました。
正直、びっくりです。
これまで星空カレンダーは、星景が主で、星雲・銀河でもブロードバンド写真まで、
ナローバンド写真が載るということは考えられませんでした。
それが、どうしたことか、SAO合成の写真が掲載です。
しかも、M16の全体ではなく、クローズアップ写真です。
「よくぞ、これを採用して下さいました」という気持ちです。

このことは、日本においても天体写真の分野で、ナローバンド写真が、
広く受け入れられるようになったことの証しと思われます。
3年程前、星空写真のあるグループに、ナローバンドの写真を掲載し、
ここには相応しくないと書かれ、削除たことを思いだします。

ところで、今回、星雲の写真が一つだけは淋しいですね。
来年は、星雲・銀河の写真を増やして頂きたいものです。


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もう先月になってしまいましたが、10月発行のRAT37が本日届きました。
テーマは「植物」なので、聖書の中に題材は沢山あるように思われますが、
天体写真と結び付くものはそう多くありません。

本年の初めにナローバンド撮影したばら星雲を再処理してみました。
やはり、ばらは赤ということで、基本はAOO合成とし、SⅡをブレンドしています。

この天体写真から、キリストの頭に載せられた茨の冠を連想して頂ければ嬉しいです。

次号は、テーマが「山」です。
天体写真はすでに決まりましたが、聖書の箇所はこれから考えることにします。

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