2019年04月

平成 最後の日となり、記念になにか書きたいと思っていたところ、
昨日、RAT40が届きました。
今回のテーマは「サーカス」で、天体写真にも聖書にも関係するものが
思い浮かばず、考えた末に、見た人々の驚きから、彗星と復活としました。

彗星については、岩本彗星とNGC2903の接近を見ることのできた時の
私の興奮に基づいています。

また、復活については、神によって復活させられたイエスに出会い、驚いた弟子たちのことを書きました。

明日からは、令和となります。
先日、知り合いのアメリカ人から、令和の英訳は、 Beautiful Harmony であることを聞きました。

令和に入り、美しい天体写真をさらに多く撮影していきたいと思っています。


イメージ 1

4月に入って、何度か遠征に行くことができたのですが、
漸く一対象が仕上がりました。
かみのけ座のレンズ状銀河M85です。
この対象は、初めて撮影するもので、M85自体は
渦巻構造がなく、面白みに欠けるのですが、
隣のNGC4394渦巻銀河に興味を持ちました。

撮影は、大気の良い条件の中、一晩で予定していたL~RGB画像全てを
撮影することができました。
後日、Hαのデータを撮影しています。

処理してみると、M85の広がりが予想したよりも大きくその内部にも
淡い構造が認められました。
一方、NGC4394は、期待していたほど渦巻構造は明瞭ではありませんでした。
両者の銀河の色の違いもはっきりしません。

M85銀河の右にも小さな銀河が写っていますので、
三つの銀河を捉えた写真となりました。


イメージ 1

撮影日 2019年4月2日~3日
μ250CRS with RD
SX-814(-30T)
L: 10m x 19
R: 10m x 5, G: 10m x 5, B: 10m x 6
2bin
Hα: 5m x 12





報告が遅れましたが、今年になって、新機材がやってきました。
もちろん中古ですがε-160 が手に入り、ほぼ同時に
デジタル対応補正レンズが限定販売されて、それも購入できました。

そこで早速、撮影対象に選んだのが、NGC2467です。
南の低空のカラフルな星雲なので、短時間にナローバンド撮影できることを期待して
今回のF3.3の明るい鏡筒とした訳です。

いつもの阿智村の峠に行ったのですが、ほぼ良好な天気で、予定通りの撮影を
することができました。
マンドリル(大型のひひ)の顔に似ていると言われるだけあって、とてもユニークな形の星雲です。

はじめにSAO合成を行ったのですが、青色主体の星雲となり、自然色の星雲と大分イメージが
異なるので、AOO合成として処理しました。
SⅡデータはHαデータに加えたことで、よりカラフルになったようです。


イメージ 1

撮影日: 2019年2月26日
ε-160 
SX-814
SⅡ : 10分 x 8
Ha  :  10分 x 10
O Ⅲ:  10分 x  6 
ALL: 1bin

日本では、5月から年号が変わりますので、今回は平成最後の星ナビギャラリー掲載となったようです。
以前から撮影を考えていた 「 Star Bubble Sh2-308 」、
 ヤフーブログではミルクポットの名前の方が有名ですが、
本年初めに撮影することができ、その作品を掲載して頂きました。

諸先輩の作品を参考にして、撮影も、画像処理も時間をかけて丁寧におこないました。
また、のんたグルーブのメンバーからもアドバイスを頂きました。
そして、いつものように、印刷してから問題点を検討し、再度画像処理して投稿に至ったのですが、
印刷の出来栄えは、これまでの作品の中では最高と感じました。
写真を封筒に入れる時も、星ナビに送らないで手元に残しておきたい気持ちが湧いたほどです。

掲載されるかどうかは、もちろん心配でしたが、ギャラリーのどこに、どのように掲載されるか、
も気になっていました。
その結果は、誌上にてご覧ください。

投稿した写真を掲載します。

イメージ 1



年度末で忙しかったことや、ヤフーブログの閉鎖のこともあって、
ブログから一月ほど遠ざかってしまいました。
しかし、その間も、撮影はしていましたので、3月の撮影報告を載せることにします。

久しぶりで高気圧が日本列島を覆うとの予報で、平日の夕方、無理して阿智村に出かけました。
標高千mを越す峠に行くと、暖冬のため、この時期には雪がなく、風もなく、撮影には好条件。

そこで、南の大きな渦巻銀河M83を撮影しました。
今回は、銀河周辺の恒星も入れることを考えて、中程度の焦点で狙うことにしました。
銀河の南中が2時半なので、11時頃から撮影の準備に入り、撮影を開始して、1時頃まで
L画像、その後、3時前までRGB画像、そして4時過ぎまで再びL画像としました。
気流も安定しており、雲の通過もなかったので、予定通りの撮影を行うことができました。

当日は、2台体制で、もう一台は、オメガ星団を狙ったのですが、こちらも予定通りの
撮影ができました。
但し、オメガ星団は、山の谷部辺りで、一時間程度見えるだけでしたが。

ここでは、M83の写真を掲載します。

イメージ 1

2019年3月8日 11時47分~
TOA130NS with RD
SX-814 (-30T)
L : 300s x 32 ,   60s x 16
R :600s x 3,  G: 600sx 3, B, 600s x 4
ALL: 1bin


↑このページのトップヘ