2019年11月

大分、前の写真となってしまいましたが、
カシオペヤ座γ星の周辺に見える散光星雲、IC59とIC63を写しました。
当日は、大変に良い夜空で、いつもの阿智村の峠にて2台体制で撮影を
朝まで行うことができました。
他の星雲も撮影していたので、ナローにしては撮影時間が一対象2時間と短く
撮り増しを考えてもいたのです、今季はこれで終わることに決め、
掲載することにしました。

AOO合成による処理ですが、やはり明るいγ星周辺にはハローが写っています。
写真では、IC63(ゴースト星雲)は下方の星雲です。
昨年はIC63だけを撮影したので、今回は更に広い視野で捉えたことになります。

次回は、更に周辺にある星雲も加えて広い構図で撮影できたらと思っています。

IC63-A6O6O6


 撮影日: 2019年9月9日

 タカハシ ε-160
  SX-814(-20d)
 Hα : 600s x 6
 OⅢ : 600s x 6

ぎょしゃ座のカペラの近くに位置する大変に淡い星雲3つを狙ってみました。
上からSh2-223,  Sh2-224,  Sh2-225となります。
最初は、上2つを撮影していたのですが、撮影画面にSh2-225の一部が入り込んで
いたので 後日、構図を変えて、再挑戦しました。
そのために、撮影はトータルとして、3夜に及びました。

撮影地は、阿智村の峠で、標高千メートルを超え、当日は月明かりがなく、
透明度の高い夜空でした。
そのため、カペラからの光が薄く入り込み、画像処理において色むらを取り除くのに
苦労しました。

写真において一番下の星雲Sh2-225のさらに下がどうなっているか気になりますが、
他の写真で確認すると、さらに薄くなってなくなるようです。

224-A20-A20O16O16-D3-MS-ps2-ps-si-ps-si-ps-si

撮影日 2019年10月22日~
撮影地 長野県阿智村
FSQ-85ED with RD
SX-46 (-30d)
Ha : 15min x 20
OⅢ : 15min x 16
All 2bin



カシオペア座のハート星雲のとなりにある散光星雲:IC1848は、胎児星雲の他に
ソウル星雲と記されることがあります。
ハート(心)との対比でソウル(魂)なのでしょうが、私は、星雲の形から胎児星雲の名前が好きです。
ハートは愛の象徴ですから、愛の傍に胎児があることは意味深です。

さて、今回は、胎児星雲の頭部と胴体の境界付近にある星形成領域を撮影しました。
9月末に撮影を行ったのですが、その日は、夜空の状態が良くなく、Haフィルターによる
撮影で終了。
その後、10月に2夜かけて、漸く、OⅢとSⅡフィルターによる撮影を行うことができました。
撮影場所は、阿智村ですが、気象条件を考えて3夜とも異なる撮影地となりました。

胎児星雲の中心部における星形成領域は、東西に分かれており、東は、突き出ていて、
西は、丸みを帯びている特徴があります。
SAO合成により、星雲内部の青色も明瞭です。

1848-HOSHINABI-s

TOA130NS with RD
SX-814 (-20d)
Hα:  1200s x 8
SⅡ: 1200s x 7
OⅢ: 1200s x 13


11月に入り、良い天気が続いて嬉しいのですが、
相変わらず、出張続きで、落ち着いて天体写真の処理ができていません。
そんな中、知人から星ナビ、網状星雲入選のメールが届きました。

9月に送っていた作品ですが、あまり自信がなく、落選を予想して
いたのでびっくりでした。
ギャラリー最初の見開きが網状星雲になっていましたので、
それで拾われたようです。

また、星空カレンダー2020にも採用して頂きました。
北アメリカ星雲で、星ナビ10月号に掲載されたものですが、
こちらは採用されることを期待していましたので、安堵しました。

星ナビ12月号に採用された作品を掲載します。

NET-AOO-


気づいたらはや11月。
10月は何度か遠征に行きましたが、いまだに作品として完成していない状況です。

出張の多さを理由に、ブログの更新もしていませんでしたので、
そろそろ力をいれていきます。

そこで、10月末に届いたRAT-43の裏表紙の紹介をします。
「天国と地獄」というテーマで、キリスト教と関係が深いことから
聖書全体に目を通してながら、イエスの宣教の言葉に的を絞って
書き上げました。

天国と地獄は、必ずしも死後の問題としてだけではなく、この世において
生きる者たちに直接関わってくるものですが、
今回は、死後の問題に注目しました。

天体写真は、シグナスウォール(はくちょう座の壁)と命名されている部分を
撮影したものですが、そこから、死の壁を連想しています。

さて、次回のテーマは「感謝」です。一年の最後の号に相応しいテーマであると思います。
何を誰に感謝するべきなのか。そんなことを考えながら準備をしていきます。

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