2020年03月

2月に撮影した銀河ですが、何度か処理を重ねて漸く、掲載できるところまできました。

M106銀河の中心部から吹き出ている赤いジェットを写し出すことを目標に、
二晩かけて撮影をしました。
両日とも、風も雲の通過もなく良い条件下で、珍しく苦労なく撮影ができました。

赤いジェットは淡いので、新月期にHαフィルターで3時間かけて撮影したのですが、
その甲斐があって、Hα画像にその姿を見ることができました。
Ha画像はR画像に加算しています。

バルジは明るく、色トビしやすいのですが、どうにか抑えることができ、内部の
構造も見えています。

N106-LAD-R12A15-G12-B12-RD-PCC-STF-CT-MS-ps_b-rgb-nik-si-ps-jp

撮影日: 2020年2月18日、23日
撮影場所: 下條村ひさわ地区

Orion  25cm F4 with paracorr2
SX-814(-30d)
L: 400s x 47
Ha: 900s x 6, 600sx 9 (2bin)
RGB: 300s x 12 (2bin)


2月に2日かけて、M83のLRGB画像を撮影して先に掲載していましたが、
その後、Hα画像を撮影することができました。

当日は、先に他の系外銀河を撮影し、残りの時間でM83を撮影する
欲張りな計画を立てたのですが、雲も風もない良好な条件で
予定通りに行うことができました。

Hαは、R画像に加算するために、2bin で10分間の12枚を予定したのですが、
最後の一枚が木にかかり、11枚となりました。

画像処理では、南の回転花火銀河の雰囲気に色彩強調してみました。
2時間弱のデータが加わったことで、HⅡ領域もはっきりと分かります。


M83-L36-R9A11-G10-B10-PCC-STF-CT-ps_r-rgb-ps-bm-vz-t-MT

月刊星ナビに今月も掲載して頂きました。
今回、送っていたのは、掲載された作品のみで、
他の月刊誌にはいつものように送っていませんので、
落選したものはなく、とても爽やかな気持ちです。

IC434:馬頭星雲は以前、同じようにSAO合成で掲載されていましたので、
更に広い範囲として、NGC2024:燃える木を含めてみました。

他のSNSにて多くの方の高い評価を頂いていた作品でしたので、
掲載となり安堵しています。

さて、コメントでは、馬頭星雲を評価して頂いていますが、
私としては、燃える木あたりも気に入っております。

今月の星ナビは、銀河特集で、大変に興味深い内容となっています。
その中で、田中賢幸(国立天文台)さんの文章に励まされました。
「目に見える可視光だけでなくHαやOⅢなどの波長をとらえたり、丁寧な画像処理を行ったりして
宇宙の本当の姿をあぶりだす - これは天文学者が日々やっているのと同じこと。」

とかく、ナロー作品は、芸術的であって、科学的ではないと指摘を受けるのですが、
宇宙の本当の姿をあぶりだす作品でもあることを教えられ、とても嬉しく思いました。

今回、投稿した写真を掲載します。

BT-A24D-S10A24O12D-HOSHINABI-ps


昨日、雨の中、RAT-45が届きました。

裏表紙を真っ先に見ましたが、少し濃い目ではありますが、
良好な印刷で安心しました。

テーマは、今年の干支のネズミということで、知恵を絞って、
旧約聖書の言葉と新約聖書の話を結び付けて、神の器について書きました。
その器から連想して、天体写真はミルクポット星雲となった次第です。

私としては、上手く結び付けることが出来たと思っている訳ですが、
読まれた方は如何でしょうか。

さて、次回のテーマは「飛行機」です。
これも聖書の話と天体写真を結び付けるには苦労がいるようです。
4月1日の締切まで、残り、一月となりましたので、そろそろ真剣に考えます。

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