2021年02月

中部地域は、2月に入ってもなかなか晴天に恵まれません。
例年のこの時期は下伊那郡地域では晴れが多いのですが、
今年はどうも違うようです。
先月、今季最初の系外銀河を撮影し、さらに追加撮影する予定でしたが、
この様子では難しくなってきましたので、仕上げて見ました。

こじし座の銀河NGC3344です。
比較的大きな銀河ですが、淡くメシエ天体でない理由が良く分かります。
しかし、撮影してみると淡い銀河本体の外側にさらに淡い周縁部が
写り出され、地味ですが魅力的な天体です。

N3344-L18-RGB-best-MS-SS-W3-msk-ps3jp-sitps


2021年1月19日 22時18分~ 撮影
長野県阿智村の観測小屋にて 
M-250CRS with RD
SX-814(-30d)
L: 18 x 600s, 16 x 10s
RGB: 3 x 600s (2bin)



今週、久しぶりで遠征に出かけたものの、機材の故障で成果は無し。
それで、処理に苦しみ、長く放置していた画像に取り組みました。
アンドロメダ銀河の周辺に存在している水素輝線雲を写し出すことを
目的に撮影したもので、以前、Hα画像だけは掲載をしていたものです。

その後、カラー化を試みたのですが、期待したようには写し出すことはできず、
2年近くもそのままでした。
それで今回、LHαRGB画像を見直して、カラー化に再挑戦しました。
これまでは、水素輝線雲を炙り出すことに熱中して、銀河本体が粗くなって
いたので、両方を注意しながら仕上げてみました。
やはり、水素輝線雲は超淡いので、明瞭な写りではありませんが、
アンドロメダ銀河の東側にその存在が分かります。

M31-A35LL-RGB-KH-2ps-ps-bm_r-rgb-ps-os-ps-jp

撮影日 2019年8月25日 9月9日
長野県阿智村
FSQ-85ED with RD
SX-46(-20d)
Hα: 15min x 35(2bin)
L: 5min x 12(1bin)
RGB: 10min x 3(1bin)

本年最初の月刊星ナビ ギャラリー掲載の報告となります。
3月号にとも座の散光星雲NGC2467を掲載して頂きました。
撮影したのは昨年の11月、久しぶりのしらびそ遠征で狙った対象でしたので
その時の記憶は今も鮮明です。
本星雲のHα画像は下條村で撮影していたので、しらびそ遠征はOⅢ画像と
RGB画像を撮影することが目的でした。

幸い、素晴しい天候で、南の低空の透明度も良く、十分な写りとなりました。
そのため、星雲細部の写りから淡い部分までを写し出すことができています。
写真の構図は、星雲が横に広がっているので横構図とする場合が多いのですが、
今回は星雲の縦の広がりを強調することを考えて縦構図としてみました。
自分としてはこれも気に入っています。

投稿した写真を掲載します。

2467-A10-O8-O8-RD-R3G3B3D-ps2-si-bm-si_r-rgb-ps-si-ps-2-jp



1月もZoom会議の連続で、気が付けば、立春です。
本日、天体シリーズ記念切手の発売日であることに気づいて、
郵便局に走り、切手シートは確保できましたが、切手帖はなし。

さて、1月に撮影していた写真の処理が漸く上がりました。
クリスマスツリー星団辺りは、これまでナローバンドで
何度か撮影していますが、ブロードバンドでは久しく撮影していないので、
挑戦してみました。
阿智の星見小屋は、前日の雪が積もっている状態で、気温も低く、
良い条件ではなかったのですが、雲の通過はない夜でした。

鏡筒を長焦点のμ250CRSとしてAPS-CCDカメラで撮影を行いました。
F値が大きいので、撮影時間が長くなり、枚数を多く得ることができず、
色合いも良いとは言えません。
やはり、F値が5程度かそれよりも小さい鏡筒で撮影した方が
良い結果を得ることができるでしょう。

CXT-L8-RGB-OS-MS-S_b-rgb-DC-MT-ps3msk-ps-niks

撮影日 2021年1月13日
μ250CRS with RD
SX-46 (-30d)
L: 600s x 18
RGB: 600s x 3~4 (2bin)

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