2021年03月

今年になって、木星状星雲の周辺に淡い星雲が分布していることを知り、
2月から3月にかけて撮影をしました。
木星状星雲についてもこれまで撮影したことはなく、今回初めてと
なり、南の低空のために長時間撮影を行うことに苦労しました。

最回は、機材のトラブルと強風と雲の通過で失敗。
二回目は、余りの淡さにびっくりで、機材を変更して何とか撮影成功。
三回目で、更に撮り増しをして撮影完了となりました。

木星状星雲本体はRGB1分の露出時間でも飛んでしまい、10秒で構造が見えてきました。
一方、周辺の星雲はHαでもOⅢでも良く写らない難物でしたので、
それぞれ20分(1bin)と10~15分(2bin)の露出時間としました。

画像処理によって得られた淡い星雲は、楕円に近い構造で、内部は酸素のガス
は東側に集まっているようです。

参考までに、別処理した木星状星雲を加えておきましたので、
淡い星雲の広がりが分かると思います。
星雲中心部の点状に写っています。

N3242-A14O18O18-R2D-2-ps-bm_r-rgb-ps5-gsps3jps-psi2-si


2021年2月19日 22時13分~、3月10日 21時00分
長野県下條村
FSQ85ED with RD
Ha: 20min x 14,  OⅢ: 10~15min x 18
RGB: 60s x 4,  10s x 14

先月号に続いて、月刊星ナビ ギャラリーに掲載して頂きました。
投稿していたのは、カリファルニア星雲とオリオン座のSh2-261でしたが、
採用されたのは、前者の方でした。
私としてはSh2-261の方を期待していたのですが、結果は見事に外れです。

しかし、カリファルニア星雲の方が、画像処理においてはるかに苦労した作品なので
これで良かったとも思っています。
選者のコメントに「ガス雲が立体的に渦巻いて見え、違う星雲のようです」とあり、
星雲の内部構造が評価されたようです。

投稿した写真を掲載します。

NGC1499-1231si2-ps-ps4-si-ps


花粉症の季節となり、目の痒みに悩まされている中、
本日、RAT-51が届きました。
テーマは本年の干支から牛となったようです。
星座からおうし座を思い浮かべて、M45 プレアデス星団となりました。
私が使っている聖書の新共同訳では、「すばる」と訳されていますので、タイトルは
プレアデス星団としないで、すばるとしてみました。

すばるの語源が「しばる」とか「むすぶ」であることから、聖書のヨブ記について
書くことにしました。

さて、次回のRATのテーマは、楽器です。
星座で楽器は、直ぐに「こと座」が思い付きます。
こと座と言えば、あの星雲ですね。

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