2021年07月

7月は、予想通り梅雨の中で、撮影は諦めていたのですが、
なんとか2回撮影をすることができました。
1回は梅雨明け前、2回目は梅雨が明け直後でした。
梅雨が明けるや35度を越える猛暑で、本年3回目のしらびそ遠征を決めました。

当日の予報は午後4時から7時まで雨、その後11時には快晴の予報で、月が沈むのが
12時過ぎでした。
現地に午後4時過ぎに着くと他の車はなしで、その後朝まで、一台も来ることはなく、
広い撮影地を貸し切り状態でした。
天気の方は、午後9時から撮影に入ったものの、霧が発生し、午後11時まで続きましたが、
その後は快晴で朝まで夜空の星を堪能できました。

撮影対象は、1回にHαフィルターで撮影していたはくちょう座のWR-134の周辺に広がる薄い泡状星雲。
今回は、月が沈んでからOⅢフィルターで撮影を行いました。
前回のテスト撮影により写りが弱かったので、2binで行うこととしました。
湿度が高かった他は、空の状態も良く、風もなく、予定通りに撮影を終えることができました。
その結果、撮影画像はすべて使用できています。
画像処理は、シンプルにAOO合成としました。
泡状星雲がターコイズブルーの三日月状に写し出されています。

星空の状態を記録しておくために、当日撮影した星空写真も2枚加えておきます。

WR134-A10-O14-O14-RD-TS-ps-si-bm2

2021年7月11日、19日
TOA130NS with RD
SX-814(-20d)
Hα:   20min x 10 (1bin)
OⅢ: 15min x 14 (2bin)

DSC_7302ps4


DSC_7317pssi2


梅雨の最中、静岡では土石流が発生して、多くの方が行方不明となっていますが、
星ナビは土石流発生当日、自宅に届きました。
行方不明の方々の救出が速やかに為されることを祈ります。

さて、今回は、2作品を送っていたのですが、撮影に3日を費やし、画像処理にも苦労したオメガ星雲の方が
掲載となりました。もう一つの作品は、アンタレス付近の星雲でした。

昨年もオメガ星雲を撮影したのですが、SAO合成により星雲中心部だけを写し出したことで、
不自然な色調となり、星の色も良くありませんでした。

そこで、今回は星雲全体を収めることとして、AOO合成により星雲を自然な色調とし、
星はRGB画像としました。
星雲の内部構造を引き出すと、星像が悪化してしまうので、
星雲と星の画像をそれぞれ分けて処理しています。

写真のコメントには、「星雲のディテールを出しつつ自然な感じになっています」と
記して下さっていますが、やはりその辺りが掲載された理由のようです。

投稿した写真を掲載します。

M17-AOO-AOO60S-RGB-HOSHINABI






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