2022年12月

本年も残すところ2日となりました。
一年間、天文活動を続けることができて嬉しく思います。
何回も遠征することが出来ましたが、その中で最も記憶に
残っているのが、11月の皆既月食の撮影です。
峠の公園で、車から何度も重い機材を運び、そのために腰を痛めてしまい、
痛みに耐えての月の撮影となりました。

その時の写真が、今回のRAT62号の裏表紙を飾っています。
天王星が皆既月食中の月に隠れる直前に撮影した一枚です。
今後、何百年かは見ることのできない珍しい天体現象を
撮影できたことは、本年の大きな成果の一つでした。

新しい年も身体に注意しながら、遠征を続けていきたいと願っています。
それでは、皆様、良いお年をお迎え下さい。


RAT-64 Photo





オリオン座にあるとても小さな惑星状星雲 Abell 13 を撮影しましたので
その写真を掲載します。
12月に入って、この星雲の存在を知り、興味を持ちました。
大きなオリオン星雲とバラ星雲に挟まれた位置にあって、
見落としてしまうような淡く小さなリング状の星雲ですが、妙に引き付けるものがあります。

惑星状星雲にしては、赤色のリング状部分が大変に明瞭であり、そこから
更に外側にガスが広がっていることが本写真で分かります。

他の方の写真では、星雲内部が青色になっているものが一例だけあったので、
OⅢフィルターで30分撮影を行いましたが、青色は写りませんでした。

AB-13-A75O25-A14CO4O4-RD-ps-si-ps

撮影日: 2022年12月20日、27日
撮影地: 阿智村 星見小屋
μ250CRS with RD
SX-814(-30d)
Ha :1200 x 14
OⅢ: 1800 x 4

クリスマス礼拝が終わり、漸くブログに向き合う時間がとれるようになりました。
11月から12月にかけてバラ星雲を撮影していましたので、
その報告をいたします。
以前からバラ星雲は何度も撮影していますが、
その一部分を拡大してみたいと思っていました。
中心部を拡大した写真は良く見るのですが、周辺部の
もやもやした構造に注目した写真はあまり見ることがないので
今回そこを狙ってみました。

水素輝線は明るく、それに比べて硫黄輝線は暗いので
SⅡフィルターを使っての撮影に特に時間をかけています。

AOO合成も行ってみましたが、SAO合成の方が立体感が良く出るので
SAOの写真を掲載しています。
写真を見て直ぐには、バラ星雲のどこなのか分からないかもしれませんね。

ROSE-SA-D-S50-A50-KA-D-lrgb-ps-si-nik-ps-si-ps-si



撮影日 2022年11月17日、21日、12月20日
μ250CRS with RD
SX-814(-30d)
Ha:   1200 x 12
OⅢ:  1800 x 6
SⅡ:  1800 x 11

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