2023年03月

NGC4395は、りょうけん座にある比較的大きな渦巻き銀河ですが、
淡い対象なのでたっぷりと時間をかけて撮影してみました。
2月から3月にかけて阿智村の星見小屋で撮影を続けましたが、
最初にL画像を二晩かけて撮影し、その後、RGB画像を一晩撮影、
さらにもう一晩RGB画像に加えてHα画像も撮影しました。

初めての撮影対象であったので、露出時間に悩んだのですが、L画像、RGB画像とも
10分間の1binとしてみました。
L画像を8時間撮影したことで、淡い銀河の腕の部分を写し出すことができました。

R画像にHa画像を加えてRGB画像とすると星の色が悪くなるので、
RGB画像のみでカラー化して、その後、星雲部分をRAGB画像と合成しています。
その結果、星雲部分のHα領域も明瞭になってきました。

NGC4395-L50-RGB20-RD2-Aps-niksipssi3-psjp

撮影日時 2月16日、2月21日、2月26日、3月19日
Orion 250mm with Paracorr2
SX-814(-30d)
L: 600s x 50
RGB: 600s x 20
Hα: 900s x 8

教会暦では、今は受難節となります。
復活祭・イースターを待つ時期に相応しいと考えて、
今回のRATの文書はテーマ「うさぎ」から「うさぎと卵」としました。
卵はイースターエッグとして良く知られています。
その卵を運んでくるのが、うさぎであるという話。

さて、天体写真は、卵の形から想像して渦巻銀河M94としました。
本銀河内部において爆発的に星が誕生していることと、
イエスを死者の中から復活させた神の偉大な力とを
関連づけて考えています。

次回、RATのテーマは「和菓子」です。
テーマに合った星雲は既に撮影できているので、
それを使って、どんな文章が出来るのか楽しみです。

RAT-63-M94





昨年末、その存在を知ったいっかくじゅう座の星雲Sh2-284を撮影しました。
比較的大きな星雲ですが、大変に淡いために、RGB画像ではほとんど写らない対象です。
昨年12月から撮影を始めて、途中、ZTF彗星も追いかけながら、気づいたら2月も終わり、
結局、撮影に2か月も費やしてしまいました。

Hαの写りは良いのですが、OⅢやSⅡは僅かに写っている程度です。
AOO画像では、Sh2-284の北側部分の青色ガスが不明瞭で、SOO画像によって漸くしっかりと
捉えることができました。
それで、AOO画像とSOO画像を合成する方法を選んでいます。
星像はRGB画像ですが、2binで撮影した画像は星像が悪く、
結局1binで再度撮影をしました。

写真の最上部に写っている小さな星雲はNGC2282です。

284-AO-AOO-SOO-MS-3-ps-nik-si-ps-si-ps2-rgb-2-ps2-si

撮影日: 2022年12月27日、
     2023年1月16日、1月25日、2月16日、2月26日
撮影地: 長野県阿智村 星見小屋付近
ε-160ED 
SX-46 (-30d)    All 1bin
Hα:1200s x 24
OⅢ: 1200s x 14
SⅡ:  1200s x 8
RGB: 600s x 6





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