2023年10月

前回、パックマン星雲を掲載しましたが、その後、SⅡフィルターでの撮影を
行うことができましたので、その2として報告します。
撮影は雲の通過もあったのですが、SⅡデータは4時間程度取得できています。

前回は、AOO合成として周辺構造を出すことに主眼をおいたのですが、
その結果、星雲中心部が飽和状態になってしまいました。
それで、今回は星雲中心部の青色を出すこととして、色合いもできるだけ自然な感じに
近いもの(星雲のRGB画像を参考にして)とすることを考え、SAOO合成で仕上げてみました。
ほぼ、期待した作品となったように思います。

281-AO-SOO-AOO-ps-nik-si-RGB-ps2sips



久しぶりで、秋空のもと、遠征をしてきました。
遠征地は熊の出没情報が出ており、用心しながらの撮影となりました。
空の状態は、途中、雲の通過が何度もありましたが、
幸い、撮影対象付近は晴れ間となり、予定していた撮影を終えることが
できました。
Ha画像とOⅢ画像によりAOO合成をしていますが、今回は
赤色を主体として周辺構造を出してみました。
星はRGB合成により作成したものを星雲画像に加えています。

281-AO-AOO-D-WS-ps-nik-RGBps2si

撮影日: 2023年10月16日
長野県阿智村浪合
95EDPH with F4.4 reducer
SX-814(-20d)
Ha: 600s x 18
OⅢ: 600s x 18
RGB : 300s x 5~6

ケフェウス座の散光星雲Sh2-132に対しては、3年前に撮影をしていましたが、
赤色と青色を主体とした星雲として仕上げることを目的に、
再度、同じ機材を用いて、撮影をしました。
ライオン星雲と呼ばれる星雲ですが、その下半身にあたる部分の青色を明瞭に
写し出すために、OⅢフィルターを使用しました。
以前は、SAO合成にて仕上げたのですが、上半身はやはり赤色の方が綺麗なので、
今回は、SⅡデータをHαのデータに加えて、SAOO合成としています。
まだ、検討の余地はありますので、今後も撮影を続ける予定です。


RO-AS-A12S12-O24-O24-3ps-nik-si-ps2


撮影日:2020年9月21日、2023年9月25日
長野県阿智村浪合
BORG71FL with RD
SX-814(-20d)
Ha: 900s x 12
OⅢ: 900s x 24
SⅡ: 900s x 13


北アメリカ星雲の東にあって、かなり淡いですが、
大きな広がりの星雲 Sh2-119を撮影しました。
9月は3回の遠征でしたが、そのすべてにこの星雲だけの
撮影を行ったこととなりました。
時間と体力のこともあり、この辺りが今の私の限界のようです。
さて、撮影は、HαとSⅡフィルターで一晩、次にOⅢとSⅡフィルターで二晩目、
これでSAO合成を仕上げる予定であったのですが、SⅡフィルターの画像が
悪く、結局、三晩目にSⅡフィルターの撮影となりました。

OⅢフィルターの画像は、星雲の姿が全く写っていないのでどうなることか
と心配したのですが、SAO合成を行ってみると星雲中心部の青色が意外としっかり
出てくれました。

この星雲、海外では Clamshell  Nebula と呼ばれているそうですが、
確かに二枚貝のように見えます。

119-A10-S12A10O10-2-2ps-nik-si-ps-si-ps-si2

撮影日: 2023年9月13日、17日、24日
撮影場所: 長野県下条村、阿智村
BORG 71FL  with RD 0.72
SX-814(-20d)
Ha:   900 x 10
OⅢ: 900 x 10
SⅡ: 900 x 12















































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