2025年01月

先に掲載しているオリオン大星雲ですが、
その後、ナローバンドフィルターによる撮影を行いました。
天候や月の影響もあって、漸く、HαデータとAⅢデータを得ることができましたので
AOO画像を作成しました。
前回のRGB画像に、今回のAOO画像を比較明合成によって仕上げてみました。
RGB画像だけに比べて、星雲周辺部の広がり明瞭となり、
星雲の立体感も増したようです。

M42-R17G17B27-ps-si-AOO-ps-nik2si2-ps2-Hoshinabi-jp

撮影日時 2025年1月16日、1月22日
Hα: 900s x 8,  OⅢ: 900s x 12






新年に入って、アトラス彗星のことが話題となっています。
昨年秋に追いかけた紫金山・アトラスス彗星のこともあって、あまり関心がなかったのですが、
夕方、0等星前後で見えるとの予測で撮影に出かけることにしました。
当日は、長野で仕事があったので、それが終わると近くの小高い公園に向かいました。

星友のNさんと一緒に撮影準備に入ったのですが、風が強く、西の低空には雲が存在。
そんな中で、Nさんが双眼鏡で彗星が見えたことを教えてくれました。
その方向に向かって多数、撮影を繰り返すも、まったく画像では確認ができません。
さらに風が強くなったので、写っていることを信じて、逃げるようにして公園を去りました。

帰宅後、画像を拡大してみると、やなり写っていました。
これまでに、多くの彗星を撮影してきましたが、現地において撮影画像から彗星が確認できなかった
のは初めてのことでした。
それだけ、小さく淡い彗星でしたが、それでも画像から彗星の核と尾が確認できたことで満足です。

DSC_4560ps2si

撮影時刻 2025年1月16日 17時25分
撮影場所 長野県豊丘村
BORG 71FL + 7872 (F: 4.1,  288mm)
D810A (ISO 800)   1/200

DSC_4560ps2Tjp


新しい年に入り、穏かに過ごしていたのですが、
中部星友会のメンバーから星ナビ入選の知らせが入ってビックリ。
くじら座の銀河「M77とNGC1055」は、写真を投稿するのが遅れてしまい
3月号掲載に期待していたので、2月号の発売のことは忘れていました。
早速、書店に走って、またビックリ。
なんとギャラリートップ掲載、これは全く予想をしていませんでした。
実に久ぶりのトップ掲載となりました。
選者のコメントも高い評価をして頂き、新しい年に向けての励ましとなりました。

星雲・銀河の撮影はリモートが主体となる中、
これまで通りの遠征での撮影を行っていくつもりです。
遠征での撮影は、時間と体力が必要となりますが、
その時の撮影対象によって様々な機材を選択できる利点があります。
何よりも、夜空の美しい星たちに出会えることの喜び
そして、現地での星友との出会いの楽しみもあります。

投稿した写真を掲載します。

M77-Hoshinabi-jp




元旦に下條村で撮影した画像についての報告となります。
当日、現地に着くと、風も雲の通過もあって、心配したのですが、
9時過ぎから雲もすっかり消えて良い条件となりました。
撮影対象はバラ星雲として、午後10時前から撮影を開始し、午前2時頃までは
雲もなく、完璧な状況でした。
その後は雲の通過が激しくなりましたが、
予定をしていた4時間を超える撮影はできました。

処理をしていて気付いたのですが、小さな彗星がバラ星雲の中に写っていました。
後日、この彗星は C/2022 QE78(ATLAS)であることが分かりました。

撮影ができたすべての画像を処理すると、彗星の核の動きで筋となってしまうので
彗星の画像はその中の7枚を取り出して処理しています。

NGC2237-ps


撮影日時 2025年1月1日 21時48分~
撮影場所 長野県下條村
ε-160ED with ε-EX160ED
D810A  ISO2000
180s x 86枚
EM200  TAMMA3  PHD2



QE78-si

C/2022 QE78(ATLAS)彗星        上の写真の黒枠の部分

撮影時刻 2025年1月2日 0時18分~
180s x 7枚





明けましておめでとうございます。
本年もこのブログをよろしくお願い致します。

幸いにも元旦に撮影に出かけることができました。
久しぶりの遠征でしたので、阿智村の星見小屋と下條村のいつもの撮影場所で
同時撮影を行いました。
今回掲載するのは、星見小屋で撮影したM42 オリオン大星雲です。
名前に相応しくとの思いで、大きく撮影をしてみました。
実は、昨年のクリスマスに撮影をしていたのですが、雲ってしまい、
2時間程度で撮影が終わっていました。

そこで、今回は撮影の完了を期待していましたが、
どうにかその予定の撮影を終えることができました。

星雲の中心部から周辺部まで精密に写し出すことを目的として、
RGBフィルターによる短時間撮影を行いました。

PIのHDRM処理のお陰もあって、星雲中心部も明瞭に仕上げることができました。


M42-R17G17B27-ps-si-ps

撮影日時 2024年12月25日、2025年1月1日
撮影場所 長野県阿智村 星見小屋
μ250CRS with RD 
SX-46 (-30d)
R: 300s x 17,  G:300s x 17,  B:300s x 27
EM-400 Temma2 
Guiding:  Borg 60ED 



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