連日、厳しい猛暑が続いております。
8月は遠征は無理かなと思っていたのですが、幸いにも出かけることができました。
当日の予報は、午後9時ごろから雲が去っていくようでしたので、
貴重な晴れ間を期待して、2台体制としました。
1台は白鳥座の散光星雲としましたので、午後9時からの撮影とし、
もう1台は、大きな銀河、M31なので、午後11時過ぎからの撮影となりました。
星空が一晩中、続きましたので、どちらも予定通りの撮影ができております。

CCDカメラで撮影した白鳥座の散光星雲の画像処理はまだ終わっていませんので、
デジタルカメラで撮影したM31の方から掲載します。

M31の撮影は本当に久しぶりで、しかもデジタルカメラによる本格的な撮影は
今回が最初ではないかと思います。
撮影機材は、ここ数年変わっていませんが、画像処理はPixInsightを導入したことで
大きく変わりましたので、その写りを期待しての撮影となりました。
撮影地は東側に山があって、M31が見えてくるのは午後10時過ぎという条件ですが、
光害の影響が少ないので、見えてからは直ぐに撮影ができます。
雲の通過も風もなく、4時間弱の撮影データは、人工衛星の通過のものを除いて
すべて使用できています。

M31銀河の淡い周辺部まで写し出すことができ、伴銀河のM110と繋がっている
ように見えています。
銀河中心部も良く解像され、内部の渦巻き構造が確認できます。
望遠鏡のF5.4の明るさが適切で、空の良さにも助けられて
良い写真を得ることが出来たと考えています。


M31-240811s

撮影時刻: 2024年8月11日 23時52分~
撮影場所: 長野県阿智村浪合
FSQ-85ED with FL1.01x
D810A   ISO2500
180s x 70
FXフォーマット 画像は若干トレミング
EM-11 TEMMA2  PHD2

PixInsight 1.8.3-9   Photoshop2024   Stellaimage9