カテゴリ: 惑星

今回の月食は、食の開始から食の終わりまで雲の通過もなく
大変に良い条件で撮影できましたので、撮影画像から地球の影を合成してみました。

事前時に地球の影の撮影計画を立てていたのではなかったので、当時間隔では
ありませんが、ほぼそれに合った画像を撮影することができました。

皆既前後の欠けた月で半影内の各4枚を選び、その撮影時刻でステラナビゲータを使って
シュミレーションをしました。
それを台紙として、Photoshop を使用して比較明合成により作成をしています。
食のほぼ最大時の月も中ほどに加えています。
そのために、天文学的には正確なものではありませんが、
地球の影を通過する月の動きが良く分かります。


DSC_8873-9039si-3t-jp

 月の撮影は18時09分から21時47分
 皆既中の月は19時55分
 撮影機材は 報告1と同じ

8873-9039-special-best-si-jp



 最初の写真では、地球の影の部分が広すぎてものたりないので、
 食の最大時の前後の月(19:21と20:42)を加えてみました。
 

本年最大の天体ショーとして期待していた皆既月食でしたが、
期待していた以上の成果を収めることができました。

撮影地は、当日まで悩みましたが、予想以上に天気が
良いので、標高の高い長野県南部の峠としました。

到着は午後2時頃でしたが、ここでアクシデントが発生。
撮影地の峠の公園まで駐車場から沢山の機材を運ぶことで
腰を痛めてしまいました。
それでも、どうにか撮影は出来ました。

月食中、全く雲の通過がなく、月食の始まりから終わりまで、天王星食、皆既月食中の星空、星団など
沢山撮影できたのですが、処理が追いつきませんので、
先ずは、皆既月食中の天王星とターコイズフレンジを掲載します。

DSC_8943-ps

DSC_8943-ps-t

 皆既月食と天王星食の始まり
 下の写真はトレミング
 撮影時刻 2022年11月8日 20時35分
 TOA130NS with 35FL (980mm  F7.5)
    D810A  ISO1600  1/1.3秒
    EM-200 Temma3にて自動追尾

 DSC_8956ps-2-ps-si-pss

    部分月食中のターコイズフレンジ
 撮影時刻 2022年11月8日 20時52分
 露出時間1/4秒の画像と1/60秒の画像を加算処理
   





東日本大震災から5年が経った日、被災した方々のことを思い、日中を過ごしていました。
そのことで、星関係で思いだすのは、震災を契機に星見から遠ざかれた方がおられることです。
そのような中で、私は、5年前のこの時期、土星の写真を撮っておりました。
今も、このように星を見ることのできる環境に生かされていることを感謝しながら、
これからも星見を続けていきたいと思っています。

前置きが、長くなってしまいましたが、昨日、今季初めての木星の撮影をしました。
時々、風が吹くなかでしたので、気流は安定していないだろうと思いながらも、
C9.25の光軸調整を久しぶりで真剣に行い、撮影に入りました。

しかし、結果は、期待に反して、実に木星が綺麗に見えて、感動しました。
左に、大赤斑、右には2個の衛星とそれらの影が見えて、実に
賑やかな木星面でありました。

イメージ 1
3月11日 22時35分 撮影
C9.25 with x2barlow lens
SKYRIS 132C
90s  1/91 70FPS  3000flames


5月以来、土星を眺めることがありませんでした。
それで、6月の下旬に2回ほど望遠鏡を向けたのですが、
雲の通過が多く、じっくりと撮影できる機会はありませんでした。
それでも奇跡的に一枚だけ撮影できた29日の画像を
上げておきます。
本体の影から、土星が地球から離れている様子が分かります。
気流が安定していなかったので、本体の縞模様は明瞭ではありません。

イメージ 1

2015年 6月29日  21時26分~
C9.25 with  x2バロー   
Skyris 132c
1/33, 25FPS, 2400frames in 4min

 昨晩よりも気流は安定していました。
かなり良い画像を期待できたのですが
 南中前に雲がやってきて、これからという
ところで終了となりました。

イメージ 1

5月3日 0時13分12秒~
C9.25 x2ballow
SKYRIS 132C
240s 1/21  25FPS  4500flames

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