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5月から撮影をしていた北アメリカ星雲のでっぱり部分のシグナスウォールですが、
6月に入って、漸く、撮影が完了しました。

5月は、月の明かりがきつい中、少しでも暗い空で撮影しようと思い、あららぎ高原に出かけて、
Hα画像を撮影しました。
6月は、月の昇る前に、星見小屋で二晩連続で、SⅡとOⅢ画像を撮影することができました。
星見小屋は、東側が飯田市の光害で条件は良くないのですが、ナローフィルターのお蔭で
まずまずの画像を得ることができました。

画像処理は、SIにてSAO合成を行い、
PSにて色彩、構造を調整しています。
昨年、近くのペリカン星雲を同じ機材で撮影したのですが、そこと比べると色彩が豊かで
構造もより複雑です。
特に、中央部付近、薄い緑色のゾーンが入り込んでいるのが分かります。
これらは、大量の星間ガスや塵が集まっていることに起因しているようで、
北アメリカ星雲からペリカン星雲において、最も激しい星形成領域と言えます。

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撮影日: 5月22日、6月24日、6月25日

TOA130NS with RD
SX-814(-20d)
Hα: 20分 x 12
SⅡ: 20分 x 10
OⅢ: 20分 x 10



そろそろ春の銀河も終わりに近づいてきました。

先月から何度か撮影をしてきた、りゅう座のトリオ銀河ですが、漸く撮影データが揃いましたので
画像処理を行いました。
いつもの下條村で、4月にL画像だけは撮影できていたのですが、
5月に入ってから、RGB画像とHα画像の撮影となりました。

阿智村の高原でHα画像を撮影したのですが、風が強く、
その後撮影したRGB画像は使用できませんでした。

後日、再び下條村でRGB画像の撮影をしたのですが、透明度の良い空の下で雲の通過もなく、
ほぼ完璧な撮影ができました。

今回の件で、やはり長焦点は、山の上よりも平地のほうが風が弱く、気流も安定していて良い結果が得られることを再確認しました。

画像処理は、L画像にHα画像を加算しています。
RGB画像は撮影した各9枚、全てが使用できています。

写真右から、渦巻銀河 NGC5981、 楕円銀河 NGC5982、 棒渦巻銀河 NGC5985 となります。

これら、三つの銀河の違いが構造だけでなく、色の違いとしても分かります。


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2019年4月12日、 5月3日、5月7日
μ250CRS with RD
SX-814(-30T)
L: 600s x 21
RGB: 600s x 9 (2bin)
Hα: 300s x 12

星ナビ6月号が届いたのは、4月30日でしたが、本日、2日が発行・発売日ということですから、
令和に入って最初の星ナビギャラリー掲載となるのでしょうか。

さて、掲載されたのは、岩本彗星でした。
実は、NGC2467も送っていたのですが、こちらは採用されませんでした。
先月号で既に岩本彗星が掲載されていたので、採用されるならばNGC2467と思って
いたのですが、見事に予想は外れました。

しかし、今回、知人のK氏の岩本彗星と一緒に掲載となりましたので、結果的には
これで良かったと思っています。
コメントにも「絶妙」との言葉を加えて頂き、撮影、画像処理の苦労が報われた思いです。

NGC2467は、次回、再挑戦です。

投稿した写真を掲載します。

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平成 最後の日となり、記念になにか書きたいと思っていたところ、
昨日、RAT40が届きました。
今回のテーマは「サーカス」で、天体写真にも聖書にも関係するものが
思い浮かばず、考えた末に、見た人々の驚きから、彗星と復活としました。

彗星については、岩本彗星とNGC2903の接近を見ることのできた時の
私の興奮に基づいています。

また、復活については、神によって復活させられたイエスに出会い、驚いた弟子たちのことを書きました。

明日からは、令和となります。
先日、知り合いのアメリカ人から、令和の英訳は、 Beautiful Harmony であることを聞きました。

令和に入り、美しい天体写真をさらに多く撮影していきたいと思っています。


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4月に入って、何度か遠征に行くことができたのですが、
漸く一対象が仕上がりました。
かみのけ座のレンズ状銀河M85です。
この対象は、初めて撮影するもので、M85自体は
渦巻構造がなく、面白みに欠けるのですが、
隣のNGC4394渦巻銀河に興味を持ちました。

撮影は、大気の良い条件の中、一晩で予定していたL~RGB画像全てを
撮影することができました。
後日、Hαのデータを撮影しています。

処理してみると、M85の広がりが予想したよりも大きくその内部にも
淡い構造が認められました。
一方、NGC4394は、期待していたほど渦巻構造は明瞭ではありませんでした。
両者の銀河の色の違いもはっきりしません。

M85銀河の右にも小さな銀河が写っていますので、
三つの銀河を捉えた写真となりました。


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撮影日 2019年4月2日~3日
μ250CRS with RD
SX-814(-30T)
L: 10m x 19
R: 10m x 5, G: 10m x 5, B: 10m x 6
2bin
Hα: 5m x 12





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